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中国の青少年喫煙者4000万人超、中学生の20%が喫煙経験アリ? 喫煙率は毎年上昇

6/12(月) 17:10配信

ZUU online

中国人に対し「中国では何歳から飲酒、喫煙ができますか?」と聞いても答えは返ってこない。逆に「なぜそんなことを聞くのですか?」と不思議な顔をされる。

中国人は何事についても守るべき規則や規範があるなどとは考えない。他人への関心も極めてうすい。そんな中国で、青少年の喫煙が増加し、さらに定年齢化も進んでいると新華社系の「参考消息網」が伝えた。世界の大勢とは真逆の内容である。一体内情はどうなっているのだろうか。

■「医者先行」で禁煙

2017年の第30回世界禁煙デーにおける行動テーマは、「無煙、健康、発展」である。そしてサブテーマは〝医者先行″であった。WTO中国代表所のカルヴァン・コー氏は、5月末の世界禁煙デー北京行動会議で次のように述べた。

「毎年、中国では100万人以上がタバコ関連の疾病で亡くなっている。早く有効な行動を起こさなければこの数字は2030年には、200万人に2050年には300万人に達するだろう」

中国の医者たちには行動力が欠如している。2009年、全国977の医院と3万9248名の医師が参加した全国調査でも、彼らは全く熱心でなかった。17%の被調査者からは回答が得られなかったと処理し、42%の被調査者の分も必須項目空欄のままで提出していた。金にならないことには見向きもしない中国人医師の面目躍如である。

また2016年12月、北京市朝陽区の19病院が中心となり、医者自身の喫煙調査を行った。それによると医師8219名の喫煙率は4.89%である。そのうちの40%は重度のニコチン依存症だった。また喫煙医師の53%は、禁煙する意思はないと答えている。

■小学生のヘビースモーカー

中国の喫煙人口は3億1600万人、喫煙率は27.7%である。北京行動会議では、医者の持つ力の全力を投じ、タバコによる健康被害の抑制を図る。そのため何人も納得する建議を提出し、全面禁煙へ向け「医者先行」の態勢を取ることを確認した。

3億1600万人の喫煙者中、青少年の喫煙者は4000万人を超え、毎年上昇している。喫煙開始の年齢もどんどん低年齢化する傾向だ。2014年の調査では、中学生の20%がタバコを吸ったことがあると答えている。

湖南省・平江県にある6クラス100人の小学校に通う湯君は有名な煙鬼(ヘビースモーカー)だ。学校に漂う白い煙は、霧なのか彼の吐き出す煙なのかわからない、というジョークがある。5年生になって以来、少なくとも毎日1箱は空けている。両親は地道な農民で喫煙は有害だと信じている。タバコを吸うな!と口で言うだけでなく殴打したこともある。それでも彼は学校で毎日吸っていた。学校では根本的に制止することはできない。

また1020カ所の学校における調査では、喫煙経験のある学生のうち82.3%は、初めて吸ったのは13歳以前と答えている。成長過程における喫煙の悪影響は、骨格、神経系統、呼吸系統、生殖系統など身体全般に及ぶ。危害の大きさは成人の比ではない。

■公共場所は禁煙だが

中共中央は2013年12月末、幹部に対する公共場所での禁煙を通知している。北京や上海など各地方政府も2010年ごろから公共場所での喫煙を制限する「公共建物控制吸煙条例」を公布した。上海市では禁煙場所での喫煙阻止率は6割を超えたと評価している。さらに上海市では公共建物の室内も全面禁煙とする最も厳格な改正条例案を準備中だ。

しかし現実に青少年の喫煙増加は阻止できていない。医者や学校が本当に変わらなければ効果は限定される。中央国有企業中で最大級の利益額を誇る「中国煙草総公司」の経営は当面安泰のようである。(高野悠介、中国貿易コンサルタント)

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最終更新:6/12(月) 17:10
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