ここから本文です

“期待ハズレ”キャンベルで実現した阪神“純国産打線”の是非

6/12(月) 16:56配信

夕刊フジ

 【トラとら虎】

 「ウチの打線は外国人ゼロ。助っ人に頼らなくても勝てるようになってきた。これはひそかな自慢」。球団幹部が“純国産打線”に胸を張る。

 実際、阪神は“鬼門”といわれてきた交流戦で3カード連続勝ち越し。ロッテ、日本ハム、オリックスを相手にいずれも2勝1敗は、地力をつけてきた証しだろう。

 9日の交流戦6試合を見ても、スタメンに助っ人が1人もいないのは阪神だけ。セ・リーグ首位の広島はエルドレッド、バティスタの一発長打が得点源。各チームとも助っ人への依存度が高いだけに、猛虎打線は異彩を放つ。

 阪神も当初は新外国人のキャンベルを打線の軸に据える構想だった。しかしキャンプから故障で出遅れ、4月下旬に1軍デビューを果たしたものの、21試合、打率・191、1本塁打、5打点の不振。今月2日に2軍に逆戻りした。

 「ひょうたんから駒ではないが、キャンベルが戦力にならないことで控えの選手がチャンスをつかみ台頭した点は見逃せない。原口、上本、糸原らはその部類。ホンマ何が幸いするか分からない」と阪神OBも皮肉な巡り合わせに苦笑する。

 当然、助っ人不在で打線の攻め方には変化が生じた。一発攻勢をあきらめ、つなぎに徹し、四球や凡打を有効に生かす点の取り方だ。例えば無死や1死三塁のケースでは相手の守備陣形を見てゴロを放ち、泥臭く1点を奪う。そんなケース打撃で勝利を収めた試合が何度かある。

 もっとも、同日のソフトバンク戦(ヤフオク)では先発バンデンハークら4投手によるリレーの前にわずか4安打で零封負け。大砲不在のピストル打線でどこまでやれるか、それともやはりシーズン途中の外国人補強が必要なのか。 (スポーツライター・西本忠成)

最終更新:6/12(月) 16:57
夕刊フジ