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エムケイ創業者、青木定雄さん死去 国に値下げ闘争挑む

6/12(月) 11:35配信

朝日新聞デジタル

 格安料金で知られるタクシー会社エムケイ(MK、京都市)の創業者で、タクシー運賃自由化を求めて国と渡り合った青木定雄さんが8日未明、誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去した。88歳だった。葬儀はすでに近親者で営まれた。後日「お別れの会」を開く予定。

【写真】青木定雄氏の歩み

 韓国・慶尚南道出身。10代で来日した。1957年にガソリンスタンド経営を始め、77年に経営する二つのタクシー会社を合併し、エムケイ会長に就いた。その後、東京、大阪、名古屋、福岡など8都市に進出し、エムケイグループを作り上げた。

 タクシー料金の「同一地域同一運賃」を掲げた国と値下げ闘争をし、規制が見直されるきっかけを作った。売り上げを伸ばすため81年、「MKは運賃値上げをしません」とタクシーにステッカーを貼ってキャンペーンを展開した。業界横並びだった値上げに対抗して、82年には国に値下げを申請。申請は却下されたが裁判を起こし、89年に国と和解。93年の料金自由化につながった。2002年には新規参入も事実上自由化され、規制緩和を象徴する経営者として知られた。

 請われて経営が悪化していた京都シティ信用組合を支援。01年に同信組が、経営破綻(はたん)した在日系信組から事業の譲渡を受けて近畿産業信用組合になると、その会長にも就いたが、13年に理事会で会長職を解任された。04年に韓国の国民勲章の「無窮花(むくげ)章」を受章した。(佐藤秀男、足立耕作)

朝日新聞社