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札幌市営地下鉄、初の大規模駅構造変更...6年越しの地元要望実る

6/12(月) 15:30配信

レスポンス

札幌市営地下鉄始まって以来の大規模な駅構造変更が「さっぽろ駅」で始まっている。9月には駅の乗換客と通行人を仕切っていた連絡通路柵を撤去し、駅利用者すべてに便利な駅の構造変更に生まれかわる。

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札幌市交通局事業推進担当課の担当者は、今回の駅改修について「地下鉄各駅へのエレベーター設置などは行ってきましたが、今回のような規模の構造変更の例はありません」と、異例の大きさの工事であることを語る。

南北線と東豊線が乗り入れる同駅は、先に完成した南北線と、1988年に遅れて完成した東豊線が「H」の字型でつながっている。両線をつなぐ駅通路にある撤去予定の連絡通路柵は、長さ約250メートル。この通路が2本の柵で3分割され、中央が改札内通路、左右が自由通路になっている。乗換客と通行人が混じるのを防ぐためだ。

連絡柵が検討課題となったのは、2011年に札幌駅前通地下歩行空間ができた頃だ。JR札幌駅~地下鉄さっぽろ駅南北線側~地下鉄すすきの駅までの南北約1.8kmが地下でつながった。歩行空間は通路でもあり、イベント広場でもある。観光客をはじめとする通行量が増えた。

こうしたことを見越して、地下歩行空間ができた同年に地元町内会が柵撤去を要望したが、6年以上の歳月が流れた。これを受けて、交通局が駅構造変更の事業化を決定したのは2015年7月のことだ。

連絡通路柵を撤去後は、南北線改札口と東豊線改札口に分かれる。乗客は改札から出て、希望する乗換線の改札口で再入場する。切符は再入場のために乗客にいったん戻され、30分以内の乗換えであれば再入場でき、改札を出たことにはならない。

柵撤去の関連工事は、今年4月20日頃から始まった。南北線側、東豊線側の両方に切符の返還される自動改札機を各3基設置。券売機の場所も再配置する。料金計算プログラムの更新も行う、駅利用者が柵で仕切られていた通路を横切ることができるのは、本体撤去が始まる9月1日から。工事は10月まで続く。

「システム改修などの多額の経費負担の課題もありましたので、事業化までに時間を要した。人の流れがスムーズになることや、近隣の商業施設や接続するビルへのアクセスがよくなること、また、市民や観光客の皆様にも駅構造がわかりやすくなり便利になるという効果があり、都心のにぎわいや回遊性が向上される」と、前出・事業推進担当課は変更後の変化を期待する。

《レスポンス 中島みなみ》

最終更新:6/12(月) 21:20
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