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【W杯アジア最終予選】本田と久保がFK争奪戦

6/12(月) 16:45配信

東スポWeb

 ロシアW杯アジア最終予選イラク戦(13日、テヘラン)に臨むハリルジャパンのFW久保裕也(23=ヘント)が新FKキッカーに名乗りを上げた。今季大ブレークし、日本代表でも右サイドの定位置を確保した新エース候補が存在感を高めている一方で、正キッカーを務めながらもサブに降格したFW本田圭佑(30=ACミラン)が復調気配。次戦のスタメン復帰が見込まれる中、FKキッカーの座を巡って“新旧エース対決”が勃発しそうだ。

 久保は今季所属したヤングボーイズ(スイス)とヘント(ベルギー)の公式戦で通算23得点を挙げて大躍進。

 日本代表にも定着し、3月のUAE戦とタイ戦でW杯最終予選2試合連続弾を決めて一躍エース候補に浮上した。イラク戦もスタメンは確実で予選3戦連発に大きな期待がかかる。

 そんな絶好調男が“エースの証し”と言われるFKキッカーの座を狙っている。1月の移籍後初戦でFK弾を決めていることに「ヘントに来てから練習するようになった。得点のチャンスになるならどんなこともやりたいので」とFKの特訓も開始。カーブやブレ球などさまざまな種類のキックを磨いているという。

 日本代表は2010年南アフリカW杯以降、FKキッカーを務めた本田がサブに降格。FK名手のMF清武弘嗣(27=C大阪)も不振で代表から落選し、キッカー不在の状態が続いている。FKに自信を持つ久保も「代表でもFKの練習があれば積極的にやっていきたいし、試合でも蹴るチャンスがあれば」とキッカー就任にヤル気満々だ。

 だが、久保には乗り越えるべき大きな壁がある。ベンチ要員だった本田が7日のシリア戦でインサイドハーフとして出場し好パフォーマンスを披露。MF香川真司(28=ドルトムント)が負傷離脱したこともあり、イラク戦はMFで先発復帰の可能性も出ており、チャンスの場面で本田がFKキッカーを主張することは間違いない。

 特に本田はイタリア1部ボローニャ戦(5月21日)で今季初ゴールをFKで決めている。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)も「エクセレントだ」と絶賛した一蹴りで自信も回復した。代表戦では左利きの本田に対して右の久保と違うため併用もあり得る。しかし本田はFKを蹴る距離や場所に関係なく、蹴りたがるタイプ。それだけにキッカー争いが“仁義なき戦い”に発展しかねない。

 日本代表では2009年に本田が、当時10番のMF中村俊輔(38=磐田)からFKキッカーを強奪しようとしたために“衝突”。チーム内外で大きな物議を醸した。かねて貴重な得点チャンスとなるFKやPKは「エースの仕事」と言われており、久保とのバトルは日本代表エースの座を巡る争いにもなるわけだ。

 かつて絶対的な存在として代表に君臨した旧エースと、日の出の勢いで駆け上がる新エース候補の直接対決。この戦いの行方がW杯出場権の獲得はもちろん、ロシアW杯本番を見据えるハリルジャパンの命運を握ることになる。

最終更新:6/12(月) 16:45
東スポWeb