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【サントリーレディス】宮里藍骨折していた!国内ラスト26位苦闘の真実

6/12(月) 16:45配信

東スポWeb

 国内女子ゴルフツアー「サントリーレディス」最終日(11日、兵庫・六甲国際GC=パー72)、33位からスタートした宮里藍(31=サントリー)は5バーディー、4ボギーの71で回り、通算2アンダーの26位で4日間の戦いを終えた。今季3勝目を挙げたキム・ハヌル(28=韓国)の通算15アンダーには遠く及ばない不本意な結果だったとはいえ、随所に好プレーを披露。最後のスポンサー大会は現時点で発表されている国内最後の大会となり、大ギャラリーの声援に包まれて幕を下ろしたが、その裏では重大な秘密を隠して出場していた――。 

 見せ場たっぷりの最終ホールだった。18番パー4は2打目を右のラフに外し「ライが悪かった」3打目は反対のカラーまでオーバー。だが、これを沈めてパーセーブし、力強く右手を上げた。その後はグリーンを取り囲んだギャラリーに「本当は一人ひとりに『ありがとうございます』と言いたかった」という思いを込めて感謝の拍手をし、一礼。「もう、感情を抑える必要はないんだな」と思うと自然と瞳は濡れていた。

 優勝とは13打差。「心残りがあるとすれば、もう一回、勝ちたかった」と漏らした。最後となるスポンサー大会で2004年以来の勝利を目指していたが、それはかなわず、悔しさがにじんだ。

 とはいえ、この成績も致し方ない事情があった。3週間前に出場した「中京テレビ・ブリヂストンレディス」(5月19~21日)から悩まされている「背中痛」の症状について、父でコーチの優さん(71)は「骨折です」と衝撃の事実を本紙に明かした。

 もっとも、ポッキリ折れてしまったというわけではなく「咳をした時に肋骨にヒビが入ってしまったんです」(優さん)。このアクシデントに見舞われたのは「ワールドレディスサロンパスカップ」(5月4~7日)の後。重傷ではないものの、即効性がある治療法はなし。なるべく安静にしている以外、回復手段はなかった。

 負傷の影響は大きかった。天候やコース条件の違いがあるとはいえ「サロンパス」で243ヤードだった平均飛距離は、その後2試合で240ヤード、235ヤードと低下。今大会でも地面から打つショットは「リズムが合わない」と話していたが、これもティーアップした状態より負傷箇所への衝撃が大きいためで、パフォーマンスが下がったのも無理はなかった。

 しかし「中京テレビ」の主催者に名前を連ねていたのは、今回の「サントリー」と同じく03年のプロ転向以来スポンサーとして支え続けてくれているブリヂストンスポーツ。正直に理由を説明して欠場しても誰も文句は言わないはずだが、今季限りでの引退を決めていた以上、来場を心待ちにしていたファンや関係者のために出場を決意。余計な心配をかけないようにと、症状も「背中痛」としか明かさずにプレーをしていた。

 最後の恩返しの思いを込めて出場し「感謝する気持ちでプレーすることがこんなに楽しいんだ、とわかった」と話して藍はコースを後にした。今後は主戦場の米ツアーに戻る。類いまれなプロ根性を発揮したヒロインは、悲願のメジャー制覇に向けてまだまだ戦闘姿勢を崩すつもりはない。

最終更新:6/12(月) 17:31
東スポWeb