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【米GIベルモントS】エピカリス出走取り消しで浮かび上がる米競馬場「砂」の壁

6/12(月) 21:47配信

東スポWeb

【ニューヨーク発】同じくレース当日朝だった2008年のカジノドライヴの悲劇が再び――。米3冠最終戦のベルモントS(ベルモントパーク競馬場ダート2400メートル)で日本馬初の米クラシック制覇に挑んだエピカリス(牡3・萩原)は、右前肢跛行で出走取り消しという厳しい現実で幕を閉じた。ヴィブロス(ドバイターフ)、ネオリアリズム(クイーンエリザベスII世カップ)と国際G�での華々しい活躍が続いていた矢先、改めて海外遠征の難しさ、米国競馬の高い壁が浮き彫りになった。

 現地での最終追い切りから2日たった7日午後に右前脚の不安を発症したことで、急転直下の出走危機に陥った今回の騒動。9年前のベルモントS=カジノドライヴの場合はレース当日の獣医師による診断はクリアしたものの、藤沢和調教師の判断によって出走を取り消した。対して今回は、10日朝に公認獣医師であるアンソニー・バルデローザ氏らの診療で“NO”が突きつけられた点で大きく異なる。陣営は最後まで出走を目指して懸命に調整を続けたが…。

 現地に同行した(株)キャロットクラブ取締役の秋田博章氏は取り消し決定後、次のように胸の内を語った。

「日本だったら(出走は)大丈夫だったでしょう。ルールというか、基準の違いとしか言いようがない。もちろん、対応できるように準備はしてきたんですけどね。ただ(前日の診断で)もっと良くなるだろうと踏んだ幅があまり変わっていなかった。結果的には回復を望んでいろいろと加療したのがマイナスだったのかも。現実的な話ではないが、日本に戻ってすぐにレースを使えるくらいの状態。スタッフは泊まり込みでケアをしてくれたし、みんなが頑張っての結果。こちらも勉強させてもらった。これからの海外遠征に生かせるように前向きにとらえたい」

 その秋田氏が「砂質はドバイと似ているけど、ハロー(馬場整備)車が日本の3倍くらいのスピードで走るから深くまで掘られていない」と語ったベルモントパークのダート。カジノドライヴ、エピカリスともに傷めた箇所がひづめだったのも偶然ではない印象を残した。路盤も含めた独特のダートの克服こそが、日本馬にとっての最大の課題かもしれない。

 なお、エピカリスは15日にニューヨークを出発、帰国の途に就く。

最終更新:6/12(月) 21:47
東スポWeb

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