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【エプソムC】ダッシングブレイズ 浜中の祈り届いた重賞初V

6/12(月) 22:05配信

東スポWeb

 11日、東京競馬場で行われたGIIIエプソムC(芝1800メートル)は、5番人気のダッシングブレイズ(牡5・吉村)が優勝。8度目の重賞挑戦で念願のタイトルを手にした。鞍上の浜中は同馬で一昨年に3連勝した一方、続く2016年東京新聞杯でコース外に吹き飛ぶほどの落馬を経験。苦楽を味わってきた相棒とともに、同じ東京競馬場で“リベンジ”勝利となった。

 GI戦線が一段落し、宝塚記念までの谷間の重賞。例年のことではあるが、小粒なメンバー構成であったことは否めない。5ハロン通過は59秒7で上位はすべて先行勢。レースそのものが淡泊だったことも確かだ。秋のGI戦線はもちろん、夏の重賞の主役になれるかどうかも疑わしい。

 だが、今回の勝利の意味は“それ以外”のところにある。ダッシングブレイズと手綱を取った浜中――関係者から見れば、この重賞制覇は大レースの勝利にも匹敵するものではないだろうか?

 そのスタート地点は1番人気の支持を受けて出走した16年2月の東京新聞杯。無理な進路取りが影響し、鞍上は落馬して負傷→戦線離脱を余儀なくされた。当然ながら、馬は競走中止に…。

「申し訳ないことをしたという思いがずっと心にあった。彼ともう一度勝てれば、お互いに頑張れるのではないかと思っていた。その祈りがかなった」(浜中)

 ゴール後には馬の首筋をひとなで。人馬にとって大きな意味のある一戦だったことがうかがえる行動だった。この勝利を契機に今年の浜中の“夏”は充実したものになる。そんな予感までした。

「2歳のころから素質は感じていたし、もっと早く重賞を勝たなければいけない馬だった」と語った吉村調教師にとっても特別な勝利だったようだ。常に高い支持を集めながら、重賞では結果を出せない。その歯がゆい思いを払拭すると同時に「まだ緩さが残っている。さらに力をつけていくだろうし、(千八を勝ったことで)選択肢の幅も広がった。この感じなら二千に挑戦してもいいのでは」とより高いレベルの活躍に期待を寄せた。マイル路線にこだわっていたこれまでと違い、柔軟な思考でのレース選択。同馬の可能性はこの勝利で大きな広がりを見せた。

 次走は未定ながら、さらにひと皮むけそうなダッシングブレイズの今後と、ひとつの“課題”をやり遂げた浜中の手綱さばきに注目していきたい。

最終更新:6/12(月) 22:12
東スポWeb

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