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仙台育英が4年ぶり春季東北大会優勝…エース長谷川が全3戦投げ抜き防御率0・69

6/13(火) 8:03配信

スポーツ報知

◆春季高校野球東北大会最終日 ▽決勝 仙台育英1-0八戸学院光星(12日・石巻市民)

 決勝で仙台育英(宮城3位)が八戸学院光星(青森3位)に1―0で勝ち、4年ぶり12度目の優勝を飾った。先発したエース左腕・長谷川拓帆(3年)が5安打完封の力投で、5回に敵失で奪った1点を守りきった。3月のセンバツ、5月の県大会と2度の敗戦を機に、「後半に強くなる」を合言葉に磨いた集中力を結果に結びつけた。

 黒星を機に変貌を遂げた本格派左腕が、仙台育英を4年ぶりの春季東北王者に導いた。優勝が決まった瞬間、両手を広げて喜んだ仙台育英・長谷川は「直球を見せ球にして、変化球で打ち取ることができた」と納得の表情だ。序盤は直球が今一つと見るや、ベンチ前のキャッチボールの距離を長くし、体全体を使うことを意識。中盤以降は立ち直り、5安打5奪三振の完封劇だ。今大会は2回戦、準々決勝、決勝と先発して全3戦を投げ抜き、防御率0・69と抜群の安定感をみせた。

 悔しい敗戦から学んだ。3月のセンバツ1回戦・福井工大福井戦は8、9回に2点ずつ失い、4―6逆転負け。センバツ後、佐々木順一朗監督(57)から「後半に強くなろう」と言われたが、5月の春季県大会準決勝・東陵戦も8、9回に追加点を奪われて1―5で敗れた。いずれも投げていたのは長谷川だった。

 選手たちはセンバツ後、グラウンドを10周してから練習し、終盤の粘りにつなげようとしたが、県大会後はそれに全員のかけ声を追加。長谷川は「最後まで集中して、タフになることを意識した」と、一体感を持って鍛え上げてきた成果を今大会で発揮した。

 準々決勝・弘前学院聖愛(青森)戦は6回以降に7得点、東北(宮城)との準決勝は9回に4点を挙げてサヨナラ勝ちと粘り強さを発揮。この日は長谷川が7回以降毎回走者を出したが、7回2死一、三塁のピンチを抑えるなど最後まで崩れず、「後半になってもまだまだ投げられる感覚はあった」(長谷川)と成長の跡を見せた。

 2年ぶりの甲子園出場を狙う夏に向け、長谷川は「この戦いを夏につなげられたらいい」と意欲。敗戦を糧に頂点をつかんだ仙台育英は、もう負けない。(有吉 広紀)

最終更新:6/13(火) 8:30
スポーツ報知