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「顔のない魚」とよばれた深海魚、じつは目がありました

6/12(月) 7:10配信

ギズモード・ジャパン

顔のパーツは見当たらないのに、この見た目のインパクトは圧倒的。

トップ画像は、今年5月にオーストラリアのジャービス湾で発見された深海魚。オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究者たちによって捕獲された、通称「顔のない魚」です。ただし、顔も名前もない...というわけではありません。

【画像】「顔のない魚」とよばれた深海魚、じつは目がありました

CSIRO研究者であるDiane Bray氏の先日のブログ投稿によると、ミステリアスなこの魚の正体は、水深4千~5千メートル域に生息する深海魚の一種「Typhlonus nasus」であることが明らかになりました。ウナギに似た海水魚カスクイールの一種だとされていますが、Business Insiderによると腹ビレがあることからウナギの一種ではないようです。

Fishes of Australiaを参照すると、アラビア海、インドネシア、パプアニューギニア、ハワイ、そして日本など広く生息していますが、その標本はきわめて珍しく、Bray氏によると今回遺伝子解析のために捕獲された個体はいまのところ最大級の体長ではないかと推定されています。

本当に顔がないのかというと、そうではないようです。

Bray氏は「この顔のない不思議な魚について知られていることは少ないながらも」と前置きしつつ、皮膚の下に目があることを明かしています。顔がないわけではなく、皮膚の下に埋もれているだけなのだとか。ただし、ほぼ光のない深海の世界でどこまで目が役立つのかは現時点ではっきりしていません。

保全生態学者のDavid Shiffman氏は、米Gizmodoに対して「目(eye = i)のない魚を表す専門用語は“fsh“だと思うよ」と、なんとも陽気なコメントを残してくれました。

Image: Dianne J. Bray / Museum Victoria
Source: MARINE BIODIVERSITY HUB, Twitter, Fishes of Australia

Rae Paoletta - Gizmodo US [原文]
(Rina Fukazu)