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新日鉄住金、室蘭で130億円投じコークス炉改修

6/12(月) 6:03配信

鉄鋼新聞

 新日鉄住金は9日、室蘭製鉄所(北海道室蘭市)の第5コークス炉西炉を改修すると発表した。稼働から50年近く経て老朽化した炉体を約130億円を投じて刷新し、2019年度上期の稼働を目指す。コークス炉の老朽化対策は国内製鉄所の共通課題だが、室蘭では約10年前からいち早く対策に着手しており、今回の対策を終えると全てのコークス炉を新設炉並みに刷新することになる。

 改修する室蘭5コークス炉西炉は1969年に稼働し、生産能力は年約30万トン(窯数45門)。グループ会社の北海製鉄が設備を保有している。
 改修では、コークス炉の炉体を更新する一方、既存の基礎部を流用するパドアップ工法を採用する。同工法は新設炉並みの生産能力や耐用年数を得られる上、新設より投資額を抑えられる利点がある。設計は社内組織の設備・保全技術センター(PFC)が手掛け、まずは18年4月に既設炉体の解体工事に着手する。
 改修後は、老朽化の影響による生産効率の低下が解消される見込み。
 室蘭のコークス炉は第5コークス炉東炉・西炉、第6コークス炉の2基体制。これまでの老朽化対策では、06~07年度に国内で初めてパドアップ工法を用いて第6コークス炉を改修し、その後、10~11年度に第5コークス炉東炉も同工法で改修した。単一製鉄所として全てのコークス炉を新設炉並みに刷新するのは少なくとも国内では室蘭が初とみられる。
 新日鉄住金が国内に持つコークス炉は23基。これまでも新増設やパドアップ工法で老朽化対策を講じており、今回が11基目の対応になる。11基のうち8基はすでに立ち上げ済みで、3基の対策を並行して進める。

最終更新:6/12(月) 6:03
鉄鋼新聞