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世界最大の工作機械メーカー、DMG森精機「生産大改革」の狙い

6/12(月) 10:26配信

ニュースイッチ

加工機の4割を協力会社に委託。自社はサービスやソフト開発に重点

 DMG森精機は日本での工作機械の生産体制を再構築する。2018年に協力会社との分業体制を整える。伊賀事業所(三重県伊賀市)での加工は基本性能を高める仕上げや技術蓄積の多い部品に特化し、粗加工などを10社に委託。伊賀事業所の加工機の4割を協力先に移設する。人員は技術営業や制御開発、保守サービスに振り向ける。19年までに2工場と部品倉庫を伊賀事業所内に新設し、周辺装置を含めた生産システムの販売と保守を強化する。

 DMG森精機は主力拠点の伊賀事業所がある中部、関西の各地域を中心に協力会社10社を選び、鋳物などの粗加工から中仕上げまでを委託する。

 既設機200台を停止し、年内に、このうち約150台を移設する。18年4―6月に協力先での稼働を予定する。主軸関連といった、より高い精度が求められる基幹部などの加工は自社に残し、技術を高度化する。

 18年には同事業所に補修部品などを保管・配送するパーツセンターを建設する。投資額は10数億円の見込み。先端システムを導入し、旧型機の部品を含めた在庫管理、配送を最適化する。

 創業地の奈良事業所(奈良県大和郡山市)にある現在の部品倉庫は拡充の余地が少なく、新倉庫に機能を移管する。

 部品倉庫のほか、工作機械と周辺装置を一括して納めるターンキーと呼ばれる生産ライン専用工場も新設する。奈良に車向けの工場があり、伊賀は航空機関連などの分野に活用する。

 また、工作機械の試作工場を設置。分散している関連部門を集約し、100人体制にする。試作機を短期間で作り上げるようにする。

 工作機械は単体の性能に加え、周辺装置やソフトを含めたシステムの重要度が増している。さらに補修部品の迅速な供給など販売後の顧客支援が、これまで以上に重要な要素になっている。

<解説>
 経営資源の配分を最適化する取り組み。機械加工の従事者は約200人。生産体制の再構築で、この人員規模をサービスや技術営業、ソフトウエア開発といった重点分野に配置する考え。パーツセンターについては2025年にはAIを活用したシステムを完成させる意向。同社は売上高で世界最大の工作機械メーカー。それゆえ、収集できるデータ量は他社より多く、この規模を生かせば、競争力の高いシステムになりそう。

 マザーマシンと呼ぶ工作機械ですら生産することに対して相対的な価値が減っている。モノを作った会社よりも、効率よく有効活用している会社の方に、マーケットは価値を付けている。DMG森精機はそれを敏感に感じている工作機械メーカーだ。

最終更新:6/12(月) 10:26
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