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障害者が黒子に奔走 子ども向け催しで広報など 「笑顔を見たい」 8月に鶴見で開催

6/12(月) 15:49配信

カナロコ by 神奈川新聞

 横浜市鶴見区で8月2日に開かれる子ども向けイベント「THE 禅・書楽in大本山總持寺」を成功させようと、障害者の就労を支援する「さら就労塾@ぽれぽれ」横浜事業所(同市神奈川区)の知的障害や精神障害がある通所者12人が奮闘している。同イベントの広報や一部資金集めを担っており、同事業所の内田恵施設長(35)は「職業経験のない若い障害者が、働く上での考え方を身に付けられればうれしい」と話している。 

 NPO法人「さらプロジェクト」(東京都豊島区)が運営する同事業所は、2015年に設立。現在は20~30代を中心に19歳から54歳まで計30人が通う。

 同イベントは鶴見郵便局を中心に地元の関係団体などが開催し、昨年から同寺が会場となっている。同事業所が運営に携わるのは2年目。昨年は「道案内など開催当日の手伝い程度」(同事業所)だったが、今年は職員2人と20~40代の通所者12人が広報や記念品を購入するための資金集めなどの役割を担っている。

 開催当日は、地元消防団による自動体外式除細動器(AED)の使い方の体験講座や同寺による座禅教室などを行う予定で、鶴見区内の子ども約600人の参加を想定。イベント全体の企画・立案を担当している同郵便局とともに、参加する子どもたちの募集にも知恵を絞るという。

 同事業所からの参加メンバー14人のリーダーを務める男性(34)は、統合失調症で大学を中退。パソコン設定の派遣業務や事務の仕事も約2年前に退職を余儀なくされ、精神科での治療後、昨年12月から同事業所に通い始めた。

 男性は今回のイベント運営への参加について「仕事を辞め、将来に希望もなかった。家族の支えもあって前向きになれた今、なんとか成功させて子どもたちの笑顔を見たい」とほほ笑んだ。

 同イベントの問い合わせは同事業所電話045(440)5557。参加の応募は同郵便局のイベント実行委員電話045(504)7005。