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宮里藍、あふれ出す感謝の気持ち 「小さな巨人」支えた技術と精神力

6/12(月) 11:05配信

沖縄タイムス

 サントリー・レディス最終日(11日・兵庫県六甲国際GC=6538ヤード、パー72)首位で出たキム・ハヌル(韓国)が通算15アンダー、273で今季3勝目を挙げ、賞金1800万円を獲得した。今季限りでの現役引退を表明した宮里藍はスコアを一つ伸ばし、通算2アンダー、286の26位で終えた。

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 首位と1打差の2位に堀琴音、さらに3打差の3位にテレサ・ルー(台湾)が続いた。5位で出た山城奈々(沖縄・浦添高出)は3バーディー、3ボギーの72で回り、通算10アンダーで辻梨恵とともに4位。川満陽香理は5アンダーで18位、大城さつきは4アンダーで19位だった。(出場66選手=アマ4、曇り、21・4度、南の風3・0メートル、観衆9132人)

「なんくるないさ精神のおかげ」

 最終18番ホールを囲むように埋め尽くすギャラリーから万雷の拍手を浴びた宮里藍は、グリーン上で深々と一礼。宮里らしい、思い切りのいいストロークで最後のパーパットを沈めると、4日間抑え込んでいた気持ちが一気にあふれ出し、涙した。「想像した何十倍もの人たちに声援を送ってもらい、プロ人生でこれ以上ない最高の思い出をもらった」と声を震わせた。

 現役引退発表後、今大会が最初の試合ということもあり、連日多くの注目を集めた。苦しみながら予選通過を果たすなど、全盛期のプレーには及ばなかったが「持てる全ての技術を使った」と、正確なショットと得意のパッティング技術を惜しみなく披露した。12番ホールではグリーン横のバンカーから「応援のパワーで入った」と、狙いすましたチップインバーディー。みんなが待ちわびた“藍スマイル”を爆発させた。

 大会期間中、ずっと途切れることのなかった宮里への拍手に「ゴルフに一生懸命向き合ってきたことが、少しでも伝わったのかな」と感慨深げだ。

 今後出場する試合は米国メジャーツアーが中心となり、国内ツアーへの再参戦は「9月のエビアン選手権後に自分の気持ちと相談」と未定で、今大会が国内最後となる可能性もある。「体格が大きくない自分がここまで来られたのも、なんくるないさ精神のおかげ」と故郷への誇りも口にした。

 優勝争いには加われなかったが、見せ場を何度もつくった31歳は「まだシーズンは終わっていない。できれば結果で最高の恩返しをしたい」と最後の一打までベストを尽くすことを誓った。(小笠原大介東京通信員)

最終更新:6/12(月) 11:05
沖縄タイムス