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監督交代で揺れるルール地方の両クラブ…ドルトムント&シャルケの来季への動き

6/12(月) 6:36配信

SOCCER KING

 6日に発表された日本代表MF香川真司が所属するドルトムントの新監督就任に続いて、9日にはDF内田篤人の所属するシャルケがマルクス・ヴァインツィアル監督を解任し、後任にブンデスリーガ2部のエルツゲビルゲ・アウエを奇跡的な残留に導いたドメニコ・テデスコ監督を招へいした。

 前指揮官のトーマス・トゥヘル監督にしろ、ヴァインツィアル監督にしろ、解任の噂は今シーズン終盤の4月末から本格的に騒がしくなっていた。ドルトムントの場合は、一時は和解が報じられたものの、ハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEO(最高経営責任者)とトゥヘル監督の対立が煽られ、シャルケの場合はスポーツディレクター(SD)を務めるクリスティアン・ハイデル氏のヴァインツィアル監督に対する「戦術上のコンセプトが感じられない」あるいは「クラブの至る所が発展を見せている、ピッチ上以外では」というコメントが繰り返し引用され伝えられた。

ドルトムントはひと悶着の監督交代

 DFBポカール決勝直前のドイツ紙『シュポルト・ビルト』では、ドルトムントではチーム内にトゥヘル監督を支持するギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスやスイス代表GKロマン・ビュルキ、ドイツ代表MFユリアン・ヴァイグルらのグループと、ドイツ代表DFマルセル・シュメルツァーやトルコ代表MFヌリ・シャヒンといった批判的なグループに分かれていたことが伝えられていた。最終的にはドルトムントが約290万ユーロ(約3億6000万円)の違約金をトゥヘル前監督のスタッフチームに支払い、収拾をつけた。

 ドルトムントが500万ユーロ(約6億円)を支払ったものの、一方でボス監督とアヤックスの間にもひと悶着あったようだ。『シュポルト・バザー』はアヤックスのマネージャーを務める元オランダ代表GKエトヴィン・ファン・デル・サール氏の「我々はボス監督を引き止めたかったが、彼は今の雰囲気のなかで仕事をしたくなかったようだ」というコメントを受けて、ボス監督のスタッフチームと、アヤックスで長年プロジェクトを進めてきた元オランダ代表FWのデニス・ベルカンプ氏らクラブスタッフとの間に行き違いがあったことを伝えている。

 ドルトムントは新監督に加え、新加入選手も続々と決まっており、再びチーム編成を組み直す必要がある。ドルトムントの地元紙『レヴィア・シュポルト』のマリアン・ラスケ記者は「ボス監督は再び選手たちをひとつにまとめなければならない」という題のコラムを掲載。「(マルク・)バルトラや(ウスマン・)デンベレ、(クリスティアン・)プリシッチのようにトゥヘル氏のもとで大きな成長を遂げたと実感し、褒め称える選手たちもいる。その一方で、ロッカールームで影響力の大きな選手たちをあまりにも軽率に扱い、信頼を失ってしまった。ボス監督の最初の仕事は再びメンバーをひとつにまとめることだ。トゥヘル氏と同様に完璧主義のボス監督は戦術について何時間も説明することは出来るだろう。だが、彼はまずは人としてチームを納得させなければならない」と前任者と同じ轍を踏まないよう警告している。

 ボス監督には若手の成長を促し世代交代を進めながらも、ドルトムントでのキャリアが長いベテラン選手たちも納得できるようなチーム作りという相反する難しい仕事が待ち構えている。

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最終更新:6/12(月) 6:36
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