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巨人激震!堤GM「電撃解任」の深層

6/13(火) 8:46配信

東スポWeb

 激震人事が断行される。巨人・堤辰佳GM(51)が今日13日の球団株主総会をもって、同職を辞任することが分かった。チームは今季、球団ワーストの13連敗を記録するなど、現在は借金11でセ・リーグ5位に低迷。親会社の読売上層部は責任追及の手を強めており、事実上の解任となる。後任はプロ経験者を軸に選定が進められているが、球団内の大混乱は避けられない。堤氏は高橋由伸監督(42)にとって後見人的な存在でもあっただけに、現場も難しいかじ取りを迫られることは必至となった。

 果たして盟主は再建へと進むのか。もがき苦しむチームに新たな嵐が襲いかかる。水面下で堤GMの“解任方針”を固めていた親会社が、交流戦の最中に動いた。

 今日開かれる株主総会では当初、久保博社長が会長職に就き、石井一夫氏(読売東京本社取締役事業局長)の新社長就任人事が主な議案だった。

 GM人事については読売首脳の主導で慎重にタイミングを計っていたが、12日までに球団からの“完全更迭”を決断。堤氏はチーム低迷の責任を取り、取締役を辞任する格好で球団を離れる。

 チームが歴史的な大型連敗を重ねるなかで、読売首脳は低迷の原因を厳しく追究。昨オフFA補強した陽岱鋼、山口俊が開幕から大きく出遅れたことなど、編成部門の責任が大きいと判断し、同部門トップである堤GMへ矛先が向けられた。

 後任GMに関しては、現在水面下で親会社主導により「プロ経験者」を条件に後任人事が進められている。鹿取義隆GM特別補佐ら数人のOBが挙がっている模様だが難航、混乱は必至だ。

 球団関係者はこう話す。「巨人のGM職は特別。繊細な事務作業を求められる上、大手町(読売本社)の無謀な要求に応えながら、プライドの高い現場をまとめなければいけません。ある意味、堤さんだからここまでこなしてこられた。やりたがっている人が球団内外にいるのは事実ですが、彼の苦労を知るまともな人は、誰も受けませんよ」

 実際、今回の日本ハム戦で古巣に強烈な恩返しを見舞った大田のトレード放出に関しても、読売首脳の強い意向が働いていた。陽岱鋼の獲得に関しても同様だ。「私だったら『やってられるか』というような要求にも、堤さんは必死に応えていましたよ。その上、本社はとにかく『勝て』と言うばかり。GMとは本来、中長期的な視野に立ってチーム作りをするものですが、巨人ではそれを許してもらえない難しさがある」(同)

 ただ堤GM自身も責任は痛感し、身を引く覚悟はすでに固めていたようだ。むしろ最近は、責任追及の手が現場へ伸びることを危惧していたという。別の関係者は「GMはユニホームを脱がせてまで由伸を監督に押し立てた責任を感じています。当然、任期途中で責任を問われるような事態に追い込みたくない。自らの首を差し出すことで、なんとか監督を守ろうとしたのでは」と推察した。

 若く指導者経験の浅い由伸監督にとって、慶大野球部の先輩でもある堤GMは後見人でもあり、頼れる兄貴分的な存在だった。年長のコーチ陣や、ベテラン選手との間を取り持つ役目も同GMが果たしていただけに、今回の人事によるショックの大きさは計り知れない。

 球団内にはシーズン中のGM更迭による、編成業務の停滞を不安視する声も早速噴出している。今日から交流戦首位のソフトバンク戦に臨むチームへの影響も避けられない。嵐のなかでダッチロール状態の巨人。いよいよ先行きが見通せなくなってきた。

最終更新:6/13(火) 8:58
東スポWeb