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3万年前の航海再現プロジェクト、日台の有志が竹筏舟で黒潮に挑戦

6/13(火) 13:55配信

中央社フォーカス台湾

(台東 13日 中央社)3万年前に人類が台湾から沖縄に渡った航海を再現しようと、日本の国立科学博物館と、台湾の国立台湾史前文化博物館による共同プロジェクトが進められている。11日には、台湾の原住民族・アミ族の知恵を活かした竹筏舟で黒潮が流れる海域を横断するテスト航海が行われた。

近年沖縄では約3万年以上前の遺跡発見が相次ぎ、中国大陸と陸続きだった台湾から移民してきた人々が暮らしていた可能性が高まっている。同プロジェクトは、2019年に台湾東部から与那国島までの黒潮横断を実現させることを最終目標とし、それまでに舟の素材や形態の絞込みを目指す。今年3月からは、台湾で竹筏舟製作が進められてきた。

テストに使われた竹筏舟は、5人乗りの「IRA号」。アミ族が竹筏作りに使用していたとされる麻竹(マチク)を用い、伝統的な竹筏よりスピードが出るように細長く設計されたもので、長さ11メートル幅80センチ。

IRA号のテスト航路は台東県の大武から離島・緑島までで、直線距離は41キロ。この日のために訓練を積んだ日台混合の5人の漕ぎ手が、午前4時に海に乗り出した。

一行は強い日差しや無風状態の中で体調を維持しながら、原始的な方法で方向を読み取りつつ航海を続けた。だが、最終的には天候の影響を受け、予定の航路から逸脱。午後6時半頃、緑島の沖10数キロの地点で日没を迎えたことでテスト航海を終了、伴走船に曳航される形で緑島に到着した。

(蘆太城/編集:塚越西穂)

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