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取手中3自殺 いじめ第三者委解散、委員長は中立性強調

6/13(火) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

2015年11月に「いじめられたくない」と日記に書き残して取手市立中学3年の中島菜保子さん=当時(15)=が自殺した問題で、市教委が設置し、いじめの有無などを調べていた第三者委員会が12日、最終会合を開いて解散した。「いじめはなかった」という前提で中立性を欠くとして、中島さんの両親が解散を求めていた。

記者会見した委員長の中込四郎・国士舘大特任教授は「審議経過は市教委に報告するが、資料は破棄する」と話し、調査内容はまとめない方針を示した。市教委から解散を告げられたことについては「これまで何のためにやってきたか、各委員が憤っていると思う」と不満を口にした。

いじめ防止対策推進法が規定する「重大事態」に該当しないとした市教委の議決を巡っては「(遺族と市教委)双方から膨大な資料を受け、いじめによる自殺という視点を外したことはない」と中立性を強調。自殺は複雑な要因が絡み合った可能性もあるとして、「さまざまな観点から調査しようとしたが、ピンポイントでいじめについて調べてほしいという遺族と意識のずれがあった」と述べた。

同日夜、中島さんの父、考宜さんは「代理人と話し合い、次のアクションに向けて慎重に準備を進めていきたい」とコメントした。

市教委は昨年、教育や法律などの専門家6人で構成する第三者委を設置。遺族からの聞き取りを含め、今年5月までに8回の会合を開いた。一方、遺族は第三者委の解散などを文部科学省に求めた。市教委は同省の指導を受け、議決を撤回し、第三者委の解散を決めた。 (石川孝明)

茨城新聞社