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<大田昌秀さん死去>平和願う心、最後まで 相次ぐ惜しむ声

6/13(火) 1:28配信

毎日新聞

 「沖縄は偉大なリーダーを失った」。元沖縄県知事の大田昌秀さん(92)の訃報がかけ巡り、在りし日の大田さんを知る人たちから惜しむ声が相次いだ。

 大田県政時代に副知事を務めた東門(とうもん)美津子さん(74)は、病室で最期を見届けた。12日は大田さんの92歳の誕生日。家族や看護師らが歌うバースデーソングを聞き終えるとうっすらと目を開け、ひと呼吸置いて穏やかな表情で逝ったという。東門さんは「とにかく『沖縄を平和の島にしたい』という思いで頑張ってこられた。一緒に働くことができて本当に幸運だった」と寂しそうに語った。

 大田県政で政策調整監を務めた高山朝光(ちょうこう)さん(82)は、1995年に米軍基地用地の強制使用の代理署名を拒否して訴えられると、大田さんが「最大限に県民の思いを伝える場にしよう」と職員を鼓舞したのを覚えている。「平和への強い気持ちを最後まで持ち続けた人だった」と惜しんだ。

 98年の県知事選で3選を狙う大田さんに勝利した稲嶺恵一元知事(83)は「大田さんは父の友人で、私もかわいがってもらった。知事選で対決し、非常に複雑な思いだった」と振り返り「(大田さんは)『革新寄り』と言われもしたが、保守系も登用する『オール沖縄』を志向した人だった。平和を願う心は県民全体に受け継がれている」と話した。【比嘉洋、川上珠実、佐野格】

最終更新:6/13(火) 1:28
毎日新聞