ここから本文です

上級生が学習支援 並木中等「TO学習」

6/13(火) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

つくば市並木の中高一貫校、県立並木中等教育学校(中島博司校長)は、上級生が下級生に課題や問題の解き方を教える同校独自の学習方法「TO学習」に取り組んでいる。上級生にとっては、教えることで基礎的な学習理解が深まり、下級生にとってもつまずきなく学べる利点がある。数学や理科、英語で実践しており、今後ほかの教科にも広げて学力向上を図る。


TO学習は、「Teaching Others(他の人に教える)」の略で、中島校長が考案した。一つの授業で、学年の違う生徒たちがペアになり、出された課題を一緒に考え問題を解いていく。生徒の主体的な学びを促し、論理力を育てるのが狙い。

今年1月に数学の授業で初めて実践され、2年次生がテストの問題について質問し、4年次生が解説。授業後の感想では、2年次生から「良い学習法をアドバイスしてもらった」「一緒に考えることで意欲が湧いた」と意見が出た。4年次生からは「分かりやすく教える力が付くと、より記憶に残る」との声があった。

5月25日、同校で行われた英語の公開授業では、3年次生と2年次生が各40人討論形式の授業に参加した。岡野智子教諭の進行で、中高生対象の英語の討論大会「インタラクティブ・フォーラム」への出場を見据え、自己紹介や日常話題での英会話を実践した。

生徒は5~6人のグループに分かれ、あらかじめ作った自己紹介文や演題「私の趣味」を基に、会話と質疑を繰り返した。3年次生は2年次生の文章や言い回しをチェックし、理解を促した。

3年次の十川一穂さん(14)は「人に教える経験は普段できないので新鮮で良かった」と話し、2年次の伊藤慧伸さん(13)は「話題が途切れそうになっても、分かりやすく教えてもらえた」と語った。

同校は本年度、社会、国語の授業にもTO学習を広げる。大森洪三副校長は「学習理解は一斉の授業では限界がある面もあり、TO学習を常に実践することで学力を上げたい」と期待を込めた。 (綿引正雄)

茨城新聞社