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都道府県別貯蓄額・負債額ランキング 持ち家志向と負債が一致する県、しない県、そのわけは

6/13(火) 8:10配信

ZUU online

各家庭でのお金の貯め方と使い方には、それぞれの構成やライフスタイルなどによって違いがありますが、総務省が公表している2014年の全国消費実態調査の地域別データによると、都道府県によっても個性が見えてきます。今回は「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」のデータをもとに、47都道府県の貯蓄額や負債額、持ち家率からうかがえる県民性や、本当の住みやすい地域について探ってみましょう。

■貯蓄が多い北陸、少ない九州

まず貯蓄額ですが、全国平均は1,179万円で、トップ5はこのようになりました。

1位  福井県  1,605万円
2位  香川県  1,438万円
3位  愛知県  1,428万円
4位  東京都  1,418万円
5位  富山県  1,416万円

1位の福井県や5位の富山県のような北陸地方は、3世代の同居率が高く、地場の産業が盛んで、かつ米どころであります。祖父母が田畑で働き、夫婦と子供・孫世代が豊富な働き口で働くという世帯が多いため、貯蓄も高くなるのではないかと推測されます。

東京が4位に入ったのは、年収額が813万円と全国トップであることからもうなずけます。愛知県は「名古屋婚」と呼ばれるほど派手な結婚式を行うことで知られ、財力がないと結婚ができないとの風土があるのも、貯蓄高の高さに表れているのかもしれません。

一方、貯蓄額が少ないのは以下の通りで、全体的に農業県が多いようです。

47位  沖縄県  409万円
46位  青森県  642万円
45位  鹿児島県 695万円
44位  大分県  812万円
43位  宮崎県  845万円

特に最下位の沖縄県は、所得が低い、失業率が高い、酒飲みが多い、離婚率が高い、なのに出生率が高いとされています。よって、これでは貯蓄はままならないのかもしれません。またそれだけでなく、お弁当はおかず・ごはん双方が特盛のものでもたった300円前後で販売されていたり、家賃が全国平均と比べても低いことなど、全般的に物価が低いことも「なんとかなる」という気持ちから、貯蓄の必要性が高まりにくいのかもしれません。

■負債が多い首都圏、少ない過疎県

まず負債額が多い方をみると、そのうち4つが首都圏でした。県民性うんぬんよりも、土地や建物の価格が高いために、住まいを持つのに負担が大きいことが理由となりそうです。滋賀県は首都圏でいう千葉県や埼玉県のような位置づけのため、この位置にあるのだと考えられます。

1位  東京都  947万円
2位  神奈川県 883万円
3位  埼玉県  824万円
4位  千葉県  794万円
5位  滋賀県  751万円

一方、負債が少ないのは以下のラインナップとなります。

47位  長崎県  379万円
46位  島根県  406万円
45位  高知県  445万円
44位  大分県  461万円
43位  香川県  486万円

国内でも屈指の過疎地域が多くなっています。先ほどのケースとは逆で、これらの県では住まいを持つのにそれほど費用がかからないためといえそうです。そのうえで、注目すべきは香川県です。貯蓄額が2位で、負債額は43位と、貯蓄が多く、借金が少ない。香川県人は男女ともに合理的で現実的な思考タイプが多く、お金にシビアといわれるのですが、そのあたりがよく反映された結果といえそうです。

■滋賀県は住宅ローンと持ち家の保有率がともに高い

また、住宅・土地のための負債、すなわち住宅ローンを抱えている割合(+負債保有率:どんなものでも借金がある世帯の割合)の上下5位ずつをみてみましょう。

1位  埼玉県 47.4%(57.8%)
2位  千葉県  46.8%(57.2%)
3位  滋賀県 45.1%(54.1%)
4位  新潟県  44.5%(58.7%)
5位  熊本県  44.5%(64.4%)

47位  沖縄県  25.7%(54.9%)
46位  島根県  27.7%(52.2%)
45位  高知県  28.7%(51.8%)
44位  長崎県  29.8%(54.9%)
43位  大分県  30.1%(53.9%)

一般的に住宅ローンは負債に占める割合が最も多いため負債額ランキングと3つ一致しており、その反対に下位と負債額が少ないランキングでも4つが一致しています。また、住宅ローン貯蓄額とは相関関係があまりうかがえませんでした。しかし、興味深いのが上位と下位の負債保有率が大きくは変わらないということです。特に、沖縄県は負債保有率と住宅ローン保有率を引いた約3割の世帯で、住宅ローン以外の負債を抱えており、しかも前述のとおり貯蓄額は最も少ない状況です。

次に持ち家率についてみてみましょう。

1位  富山県  93.6%
2位  福井県  91.9%
3位  滋賀県  90.8%
4位  三重県  88.9%
5位  山形県  86.2%

貯蓄の多い富山県や福井県は、持ち家率と負債に相関はみられませんでした。その理由としては、土地・住宅の価格が安いことや親と同居かつ家を相続するケースも多いことが挙げられるでしょう。つまり、買うのは安く、かつ買わなくても自動的に手に入るという訳です。住まいのための負債額が多い首都圏勢がここに出てこないのは、価格の高さに引っ張られているためでしょう。上記2つの結果より、滋賀県は住まいにこだわり、お金をかける県民が多いことがうかがえます。

■住宅ローンユーザーが多い地域とは

国内には1,200万人の住宅ローンユーザーがいるといわれています。もちろん国内にまんべんなく広がってはいるのでしょうが、地域性が影響してくるようです。一概にはいえないのですが、住宅ローンを利用している人が多いのは、大都市まで電車にて1時間程度で行くことができ、地価がそれほど高くなくて、人間関係や伝統的価値観の生活への影響度が極端ではない地域、いわば「ほどよい田舎」がある地域のように感じられました。こうした地域こそ「それなりの利便性」と「返済可能なちょうど良い住宅価格」からも総合的に「住みやすい」といえるのかもしれません。(提供:住宅ローンのすゝめ)

最終更新:6/13(火) 8:10
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