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タイ人男女2人 日本の介護、学び生かせ

6/13(火) 7:00配信

茨城新聞クロスアイ

少子高齢化が進むタイに日本の介護サービスを導入しようと、タイ人の男女2人が鉾田市内で研修している。タイは5年後に65歳以上の人口が全体の14%を超える「高齢社会」に突入すると予測されており、日本の介護サービスが注目を集めているという。2人は16日まで滞在し、訪問看護や通所リハビリ、居宅介護、配食など医療・介護の各種サービスを学ぶ。


来日しているのは、バンコク郊外で飲食店に勤務するパリンヤ・ソンブンインさん(26)とジンダナン・ユラウィシャイさん(27)の2人。共同経営者のパンチャナ・ウタナサティエンさん(47)らとともに4日に来日した。

パンチャナさんたちは「(同店スタッフの)退職後の生活もサポートできないか」と思い立ち、タイ国内で介護サービス分野への参入を検討。同分野で先行する日本の手法を導入しようと、旧知の仲で、鉾田市内を中心に医療や介護、配食など高齢者向けの各事業を展開する医療法人「真成会グループ」(同市汲上)の滝本黎子さん(61)に研修を打診した。

高齢化率が25%を超える日本ほどではないものの、タイでも急速な高齢化が進んでいる。しかし、パンチャナさんによると、タイでは自分の両親は自宅で介護するという意識が強く、介護施設の利用は進んでいないのが実情。核家族化を背景に高齢者の1人暮らしも増加しているとみられ、介護サービスに対する潜在的な需要は少なくないという。

パリンヤさん、ジンダナンさんは滞在中、居宅介護の現場やクリニックなどを視察。通所リハビリ施設では高齢者向けの配膳などを手伝うほか、配食サービス利用者へ提供する梅ジュース作りなどに取り組む。

パリンヤさんは「利用者に合わせて『刻み食』を出す配食サービスはタイにない。ぜひ取り入れたい」と高い関心を示した。ジンダナンさんは、車椅子や寝たきりでも入浴可能な設備を見学し「介護機器がとても充実しサービスもきめ細かい。利用者中心の考え方をもっと勉強したい」と意欲を見せた。 (大平賢二)

茨城新聞社