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将棋連勝「28」の神谷八段(浜松) 藤井四段の“強さ”語る

6/13(火) 8:30配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 将棋の最年少プロ棋士藤井聡太四段(14)が快進撃を続ける中、最多連勝記録にも注目が集まっている。浜松市中区の神谷広志八段(56)が1987年に達成した「28」で、10日に藤井四段が25連勝し、あと3勝に迫る。神谷八段は11日、同市浜北区で開かれた日本将棋連盟浜北支部の大会で取材に応じ、「自分の名までニュースで読まれたり新聞に載ったりで驚き、うれしい」と喜びを語った。



 ―記録は塗り替えられるだろうか。

 「もちろん塗り替わるだろう。通過点だ。むしろ、藤井四段が竜王などのタイトルをいつ取るのかに期待している。5年もかからないのではないか」



 ―実際に記録を破られたらどう感じるか。

 「自分が28連勝を達成したときは、なぜそこまで勝てたのか不思議な思いもした。だが、プロにとっては1局1局が大事。30年間破られなかったといっても過去の話。ただ、数学者の登場する小説が好きな自分にとって28は完全数というきれいな数字で気に入っている。愛着のある数が埋もれてしまうのは少し寂しい気がする」



 ―藤井四段と対局したらどうなるか。

 「負けてしまうだろう。終盤の指し手が正確なうえ、目立った欠点もない。昨年まで養成機関の奨励会にいた人物とは思えない。変わった指し手という人もいるようだが、羽生善治3冠も奨励会のときにそのように言われた。藤井四段はいずれ、羽生3冠も越えるかもしれない」



 ―藤井四段の活躍で将棋そのものが注目されるのをどう思うか。

 「多面指し指導に初めて来る子も増えているように感じる。多くの子どもが将棋に親しんで思考力や集中力を高めてほしい」



 ▽神谷広志(かみや・ひろし)

 10歳で将棋を始め、19歳でプロデビュー。居飛車、振り飛車ともに指し、定跡から外れた局面にも強い。

静岡新聞社