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代表復帰に一歩前進も バド桃田賢斗を悩ます“50cmの壁”

6/13(火) 11:55配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 違法賭博行為による無期限の出場停止処分から復帰したバドミントン男子シングルスの桃田賢斗(22)が、日本代表入りに一歩前進である。

 9日に発表された最新の日本ランキングで桃田は11位から6位に浮上。1年1カ月ぶりの復帰戦となった5月の日本ランキングサーキット大会を制して日本ランク8位以内に入ったため、日本代表入りの前提となる全日本総合選手権(11月、東京)の出場資格を満たした。同大会で2位以内に入れば、ナショナルチーム入りの道も開かれるとはいえ、世界の大舞台への復帰を目指す桃田に50センチの壁が立ちはだかる。

 故障などで長期にわたって実戦から遠ざかった選手は復帰後、しばらくはシャトルのコントロールに苦しむからだ。トップ選手ですら、相手との距離感や打つ際の力加減を誤るなどして、スマッシュが狙ったところに打てずに、落下点に50センチ程度のズレが生じるのは珍しくないという。

 実際、桃田は復帰戦後に「練習ではどこに落ちると分かっても、相手がいると(シャトルの落下点が)分からなくなる」と1年以上のブランクにより感覚に狂いが生じたと明かしている。

 桃田は9月の全日本社会人選手権(広島)出場が予定されるほか、今後は海外の大会に自費で参戦する。海外では鈍った実戦感覚を取り戻すつもりらしいが、出場するのはスーパーシリーズの下部大会のみ。対戦相手もレベルが落ちる選手ばかりだけに、思ったほどの成果を得られるとは限らない。5カ月後の全日本総合までに50センチのズレを修正できなければ、代表復帰は絵に描いた餅に終わる。