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古い浴衣が変身 「衣湯織」鮮やか 伊東の工房発案

6/13(火) 8:35配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 中古の浴衣やシーツを再利用した温泉地ならではの織物「衣湯織(いとうおり)」の作品展が13日まで、伊東市東松原町の観光文化施設「東海館」で開かれている。主催は同市大原の工房「絲(いと)」。代表の曽根冨喜子さん(75)は「不要になった布が美しく生まれ変わった様子を見てほしい」と呼び掛けている。

 工房の生徒約30人が100点ほどを出品した。3カ月以内に完成させた新作が中心で、手提げバッグやリュックサック、タペストリー、ベストなどが並ぶ。青や赤色に鮮やかに染めたり、布の柄を生かしたりして仕上げている。縦2メートル、横1・8メートルのタペストリーの大作も展示した。

 衣湯織は、縫い目をほどいて布に戻してからひも状に裂き、裂き織りの要領で制作する。使い込んだ綿製品は生地が柔らかいため、肌触りの良さも魅力という。曽根さんが2005年ごろ、浴衣が廃棄される様子を偶然見掛けたことが開発のきっかけになった。浴衣と伊東温泉のイメージをもとに、衣湯織と名付けた。

静岡新聞社