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コレ1枚で分かる「ブロックチェーンで使われる暗号技術」(2)

6/13(火) 8:10配信

ITmedia エンタープライズ

 前回、「ハッシュ関数」と「公開鍵暗号」について解説しましたが、この技術を組み合わせることで、送信者が送ったデータが改ざんされずに受信者に届いたことを証明することができるようになります。この仕組みは「電子署名」と呼ばれます。手順は次の通りです。

【図解】コレ1枚で分かる「電子署名」


1. 送信者は、送ろうとしているデータの「ハッシュ値」を作ります。
2. そのハッシュ値を自分の秘密鍵で暗号化します。
3. 暗号化されたハッシュ値を、これから送るデータに付加します。この部分を、電子署名と呼びます。
4. 送信者は、この電子署名が付加されたデータを受信者に送ります。
5. 受信者は、電子署名の部分をあらかじめ送信者から送られていた公開鍵で復号し、ハッシュ値を取り出します。
6. 受信者は、データ部分のハッシュ値も作ります。
7. 電子署名とデータのそれぞれのハッシュ値を比較して、両者が同じであれば、データは改ざんされずに送信者から受信者に渡ったことが証明されます。

 ハッシュ関数、公開鍵暗号、電子署名を、ブロックチェーンでは次のように使っています。

・公開鍵暗号で、匿名性を守りながら個人をひも付ける。
・ハッシュ関数で、取引ブロックのハッシュ値を作り、それを一連のブロックに順次埋め込み、取引の改ざんを防ぐ。
・電子署名で、取引内容の改ざんを防ぐ。

 それぞれの技術はどれも新しいものではなく、以前から普及している技術です。これらの信頼できる“枯れた”暗号技術を巧みに使いこなしているところに、ブロックチェーンの革新的な側面があるともいえるでしょう。