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“神ファン”が語るAKB総選挙の投票動機「ファンとメンバーの結束の場」

6/13(火) 16:56配信

夕刊フジ

 6月17日に開票を控えた「第9回AKB48選抜総選挙」。指原莉乃(24)の3連覇はなるのか?速報1位、NGT48の荻野由佳(18)はどこまで順位をキープできるのか?そして今年の“神7”はどんな顔ぶれになるのか?毎年、多くの話題を提供してくれるこの国民的イベントを熱狂的なファンたちは一体どうとらえているのか?

 2005年12月8日のAKB48劇場こけら落とし公演は「ファン(有料観客)が7人だった」ことで有名だが、そのファン版“神7”の1人であり、現在まで12年にわたって48グループを応援し続けているのが輝志道氏だ。全国の劇場公演に通い、これまで鑑賞してきた公演は合計712回を数え、3日、STU48の岡山で開催された初ライブにも早速足を運び、いまだ“現役”でメンバーを応援し続けている。加入間もないメンバーの知識も有しているという同氏に、AKB48選抜総選挙について話を聞いた。

■辞退メンバーの票はどうなる?

<総選挙の個人的な見どころは?>

 過去に総選挙で順位に入ってない子がどれだけ上位にダークホース的に入ってくるかですね。1位争いはあんまり…ですね(笑)。ただ今年はNGT48のおぎゆか(荻野由佳、18)の速報1位もあって、何が起こるかわからない予感がしています。

<NGT48では荻野由佳(18)さんが速報1位で話題ですが、その荻野さんの彼女の魅力をどう思いますか?>

 おぎゆかはファンの名前を覚えるが早くて、公演終了後のお見送りで大声でファンの名前を叫んだりしてくれます(笑)。もっと注目してほしいのは彼女のパフォーマンス力で、ダンスが本当に全力ですごいんです!「鏡の中ジャンヌ・ダルク」という曲で腕を振り上げるんですけど、本当に腕が抜けんばかりに踊る姿が熱くて、カッコいい!6回もAKB48グループにオーディションに受けて、合格したというのも、物語性を感じるし、そこまで好きだったアイドルになれたからこそ、ファンを大切にしてくれているのが分かります。

 こういう熱い子だから、握手会では、ファンがレーンの前で朝から終わるまでずっと見ているんです。レーンまでは結構遠いけど「おぎゆかをずっと見ていたい」みたいなファンが多いです。ダンスもすごくて、握手会もSHOWROOMも面白いという多面的な魅力がある子なので、これからバラエティでも、パフォーマンスでも、何でもできる可能性を感じます。

■ファンが本気を出すのは高校生から?総選挙におけるファンの投票動機

<今年の総選挙では何票ぐらい入れる予定ですか?>

 今年は…言わないようにします。でも過去に一番投票したのはもえきゅん(後藤萌咲、16)で2014年に100票ぐらい。結果には出なかったんですけど(笑)。

<そこまで投票をする理由は?>

 ただただ純粋に応援したいからですね。彼女は歌手志望なので、ランクインすることで、少しでも夢に近づいてほしいという気持ちです。あとは、メンバーとの絆ですね。というのも、2014年の西武ドーム(現「メットライフドーム」)の握手会イベントで“公開振り入れ”という即興で覚えて踊る企画があって、当時まだ彼女は入ったばかりで、彼女は踊れなかったんです。

 でもその時に「今日はお客さまに見せてはいけないものを見せてしまいました。遠くから来てくださっているのにすみません!」って泣きながら言ったんです!小学生でそこまでちゃんとファンにお詫びするプロ意識の高さに「すごい!」って。そこまで感動させてくれたので、その感謝のために投票した…という感じです。

<ファンとの距離の近い48グループなので、メンバーとの間に絆がある、と>

 もえきゅんは、松田聖子(55)さんに憧れたからアイドルになろうと思ったという情報を事前に知っていて握手会で、僕は20年以上前に聖子さんと握手していたので、「僕は聖子さんと握手したことがあるので、手に聖子さんのパワーが残っているかもしれないよ」って伝えたら、すごい喜んでくれたんです。そしたら、後に「AKBINGO!」(日本テレビ系)の企画で、聖子さんの「天使のウィンク」を歌って、それがすごくうまかったんです!

 そもそも、ドラフト会議で、当時チームKのキャプテンだった(大島)優子(28)さんが「私の今年の運を全部使ってもいい」って、もえきゃんを第1指名にしたんです。優子さんにそこまで言わせたというAKB48の歴史的にも大事なメンバーだと思っています。そういう偶然みたいなことが繋がって、ファンってどんどんにハマっていくようなことがありますね。

<そんな後藤さんは速報で39位に初ランクインしましたね>

 どうしても、メンバーが小中学生の間は、ファンがガチになって応援するとそのファンが「ロリコン」って周りから言われちゃうから、応援しにくいというか、ちょっとセーブするような部分があるんです。でも、もえきゅんは今年、高校1年生になって、ようやくファンも「全力でいくぜ!」ってなる。そんなファンが増えたんだと思いますね。39位だから「サンキュー」って思っていますよ(笑)。

■総選挙は、ファンとメンバーの結束の場

<ではそんな総選挙をどう捉えていますか?>

 世間では「総選挙は通信簿」って言われていて、その側面もあるけど、メンバーにはもっと「アピールの場」って思ってほしいですね。AKB48の一大イベントだからAKB48に詳しくない人も注目するし、順位関係なく出馬することで「総選挙ガイドブック」に載るし、「アピールコメント」が公開されることで、少しでも名前が広まるチャンスがあるのが大きい。だから、総選挙を辞退されるのはファンとしては寂しいです。

<順位が付くのは大変だけどアピールのチャンスだ、と>

 そうですね。あとは「総選挙は、ファンとメンバーの結束の機会」だと思います。順位という共通の目標に向かって、ファンとメンバーが「お互い頑張ろう」って共通の目標ができるんです。

<総選挙の前だとメンバーの握手会での反応は普段と変わりますか?> 

 変わりますね~。やけにいい対応をしようとしたり(笑)。そういう雰囲気が僕は分かっているのでメンバーに「普通でいいんだよ」って言いたいですね。総選挙前にいい対応して、総選挙後の握手会に行って、対応が微妙だったらファンは余計冷めるので(笑)。

<総選挙で順位が下がったメンバーには握手会でどんな話を?>

 総選挙の話はしないですね。それよりもっと盛り上がれる楽しい話をします。たまに「総選挙、ごめんね」みたいな話をするファンもいるみたいですけど、それは一番ご法度。ますます落ち込んじゃうので。

■総選挙とメディア露出の関係性!総選挙でSKE48、NGT48が強い理由とは?

<総選挙では姉妹グループ間の「第一党」も注目ですね。NMB48が毎年惜しい結果ですが>

 やっぱり聞いた話では、関西の人はNMB48なら「NMB48のシングルを買いたい」って気持ちが強いみたいです。逆に、SKE48が総選挙で強いのはテレビ出演に理由があるんじゃないかなって思います。NMB48は関西の番組が複数あって、動画サイト・YNNでも自由な企画をやっている。HKT48には「HKT48のおでかけ!」(TBS系)がある。もちろんそれはいいことなんですけど、その一方で、SKE48には数年間地元で30分枠のレギュラー番組がなくて、ようやく4月に「SKE48むすびのイチバン!」(東海テレビ)が始まった。

 そんなわけでSKE48はテレビ露出をするためには総選挙で結果を出して、関東から番組に呼んでもらう必要があるからこそ、ファンは総選挙を頑張る…というのがあると思います。今年の速報でNGT48が強かったのは、NGT48も地元では「NGT48のにいがったフレンド!」(テレビ新潟)があるけど、「関東でも番組が見たい」っていうファンが投票したという見方もできると思います。もちろん各個人を応援したいってファンの投票ですけど。

<では総選挙で上がってくるメンバーの特徴は?>

 やっぱり、ファンを大事にするメンバーですね。ファンの名前をまめに覚えたり、SHOWROOMのコメントを返したり、日ごろの地道な活動が結果となって出ると思います。いっぱい投票するファンは日頃の握手会やパフォーマンスを頑張っていることに対して、「報いてあげたい」という気持ちの人が多いと思います。結局は“48グループ愛”が強いことが大事だと思います。

<そんな48グループに足掛け12年追い続ける理由は?>

 今ドラマ「豆腐プロレス」(テレビ朝日系)を放送していますが、プロレスは「大河ドラマ」と例えられるんです。日本プロレスから始まって「全日本プロレス」と「新日本プロレス」に分かれて、さらに枝分かれして…。同じように48グループも大河ドラマであり、プロレスだと思っています。総選挙で下克上が起きたり、新人が力をつけて先輩をなぎ倒して上に登っていったり…とドラマがあって、そこに惹きつけられています。

 もちろん総選挙で順位が出るというのは、すごく大変だけど、そこでまた成長できるし、ファンも一緒にドキドキワクワクできる。その楽しさをより多くの人に分かってもらいたいですね!

■プロフィル

輝志道(きしどう)

2005年12月8日のAKB48劇場初公演を鑑賞した観客7人の中のひとり。以来、国内各48グループの劇場に足を運んでグループ全体を見守っている。注目メンバーはAKB48後藤萌咲、SKE48北川綾巴(18)、NMB48上西怜(16)、HKT48田島芽瑠(17)、NGT48菅原りこ(16)。6月29日、第三回輝志道トークライブ「僕が旅に出る理由」を東京・高円寺パンディットで開催。

最終更新:6/13(火) 16:56
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