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タイ石油公社、給油所に低価格ホテル併設 事業多角化加速

6/14(水) 8:15配信

SankeiBiz

 タイ国営石油公社は、事業の多角化を加速する。石油や天然ガスの採掘から生産、販売までを手掛ける従来事業の基盤を有効活用し、給油所に低価格ホテルを併設する計画を進める。ほかにも、自社で運営するコーヒーチェーンの店舗網を拡大させるなど、非石油部門の事業強化を図る。現地紙バンコク・ポストなどが報じた。

 向こう3~5年でタイ国内の給油所50カ所に低価格ホテルを設置する計画だ。各ホテルの客室数は70室で、宿泊料金は1泊1室当たり700バーツ(約2270円)という。同社幹部によると、地場ホテル運営企業6社と交渉を進めており、年内には提携企業が決まる見通しだ。

 石油以外の小売り事業の拡大にも注力する。自社で運営するコーヒーチェーン「カフェ・アマゾン」の店舗数を国内外で現在の1800店舗から3年後には3000店舗へと大幅に引き上げる。

 また、米ファストフード「テキサス・チキン」のタイ国内でのフランチャイズ権も取得しており、年内に20店舗の設置を目指す。さらに、フカヒレスープで人気の中華料理レストラン「フアセンホン」ともフランチャイズ契約を締結し、向こう5年でガソリンスタンドでの併設店などを含め200店舗を展開する計画だ。

 今年4月には、給油所事業とコーヒーチェーンなど小売り事業を切り離し、PTTオイル・アンド・リテール・ビジネス(PTTOR)の社名で民営化することが株主総会で承認された。PTTORは来年、タイ証券取引所への上場を目指す。

 タイ国営石油公社のテウィン・ウォンワニット社長兼最高経営責任者(CEO)は、民営化によりPTTORへの国内外からの投資が見込めるとし、タイ国内に加え、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内での事業拡大に期待を示した。(シンガポール支局)

最終更新:6/14(水) 8:15
SankeiBiz