ここから本文です

「かめはめ波」が撃てるVR施設、歌舞伎町に今夏誕生

6/13(火) 16:18配信

ITmedia ビジネスオンライン

 バンダイナムコエンターテインメントは6月13日、東京都新宿区にVR(仮想現実)の技術を体験できるエンターテインメント施設「VR ZONE Shinjuku」をオープンすると発表した。6月16日にチケットの予約受付を開始し、7月14日に営業をスタートする予定。2014年に閉館した歌舞伎町の映画館「TOKYU MILANO(ミラノ座)」の跡地を活用し、約1100坪と大規模なフロアでさまざまなアクティビティーを展開していく。

【施設内の様子はこうなっている】

 ミラノ座の跡地を宿泊施設などに建て替える可能性もあるため、VR ZONEは19年3月末までの期間限定営業となる。営業終了までの約1年半で、計100万人の動員を見込んでいる。

 混雑を防ぐため、完全予約制とする予定。価格体系は、入場料が大人1人当たり1000円(税込)で、アクティビティーごとに1200円(同)の単券が必要。入場料と、4種類の単券がセットになった「1day4チケットセット」も販売する。

 同社の浅沼誠常務取締役は、「VR ZONE Shinjukuは、当社が業務用機器事業で養ってきた体感型インタフェースの開発技術を生かした、新しいエンタ―テインメント施設。16年に約半年間運営していたお台場のVR施設は上級者向けだったが、今回は初心者でも楽しめるよう工夫した」と話す。「人気のIP(知的財産)ともコラボしており、顧客に夢のような体験を提供できる」と自信を見せる。

●「ドラゴンボール」の世界をVRで再現

 VRゲーム化するIPは、「ドラゴンボール」「マリオカート」「攻殻機動隊」など。特徴は、対戦ゲームができること。2~8人で画面を共有することができるので、家族連れや若者グループなどがターゲットだ。

 「ドラゴンボール 秘伝かめはめ波」は、ドラゴンボールの主人公、孫悟空の必殺技「かめはめ波」を体験できるゲームで、的当てや友人とのバトルが楽しめる。

 “孫悟空にかめはめ波の修行をつけてもらう”という設定になっており、原作通りの正しいフォームで発射しないと光線が狙った方向に飛ばないなど細かな工夫もされているという。

 小山潤一朗エグゼクティブプロデューサーは、「VRヘッドセットを装着して膝を落とすと、風が吹き、地面が揺れ、周囲の小石が浮くなど『気』が集まる様子を体感できる。手を合わせるとエネルギーがたまり、最大で直径4メートル程度のかめはめ波が撃てる」と説明。

 「草原に向かってかめはめ波を打つと、衝撃で地面がえぐれるなど原作通りの表現も取り入れた。自分が撃ったかめはめ波の大きさをぜひ確かめてほしい」(小山氏)という。

 さらに、原作で「食べると元気になる」という設定の豆、仙豆(せんず)を再現した食品「VR仙豆」を施設内の店舗で発売。購入したユーザーは、対戦ゲーム中にダメージを受けた際にVR仙豆を食べると体力を回復できるという。

「マリカー」はアイテムを“手づかみ”でゲット

 「マリオカート アーケードグランプリ VR」は、任天堂の人気レーシングゲーム、マリオカートをVR化したもの。VR版では、レース中に加速したり、対戦相手の邪魔をするために使用するアイテムの取得方法を変更。従来はコース内に表示される「ボックス」を通過することでアイテムを入手できたが、VR版ではコース内にぶら下がったアイテムを手で取る形に変更。よりユーザーが体を動かせる仕様へと変更した。

 「亀の甲羅やバナナの皮を友達に投げつけてスリップさせたり、接近してきた友達をハンマーでたたいて邪魔したりできる」(小山氏)

「攻殻機動隊」は光学迷彩を再現

 さらに、人気アニメ作品「攻殻機動隊」の世界観を再現した対戦ゲーム「近未来制圧戦アリーナ 攻殻機動隊ARISE Stealth Hounds」を8月から開始する。

 透明になれる「光学迷彩」など、原作で人気のテクノロジーを再現し、姿が見えない状態での撃ち合いが楽しめるシューティングバトルとなる予定。現在、20メートル×12メートルの専用アリーナを建設中で、最大4人×2チーム(計8人)が参加できるという。

 「ステルス状態で攻撃すると、自分の居場所が相手にばれてしまう。気付かれないように相手の背後に回り込んでから一気に銃撃するのも手。こうした駆け引きを楽しんでほしい」(小山氏)

 一連の対戦ゲームには、顧客同士をマッチングする仕組みも導入。1人で来店した場合でも参加できるという。

●過去の人気作なども引き続き提供、海外進出も

 16年に閉店したお台場のVR施設で提供していた、「ガンダムVR ダイバ強襲」「THE エヴァンゲリオンVR 魂の座」など、1人プレイ用の人気VRコンテンツも再度提供していく予定だ。

 このほか、施設内には、プロジェクションマッピングで滑り台に滝を投影し、落下体験が楽しめるアトラクション「ナイアガラドロップ」や、アトラクションの様子を一望しながら食事ができるレストラン「GLAMPERS」など、VR以外の設備も充実。顧客1人当たり3時間程度の滞在を見込む。

 同社は今後、消費者向けVR事業を注力分野とし、国内外にVR施設を建設していく。今夏には英ロンドンに「VR ZONE Portal」、今秋には神戸に「VR ZONE KOBE」をオープン。新宿店の閉店後も多岐にわたる地域で店舗運営を継続していくという。