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英CPI、5月は前年比2.9%上昇 4年ぶりの高い伸び

6/13(火) 18:05配信

ロイター

[ロンドン 13日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が13日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.9%上昇し、2013年6月以来ほぼ4年ぶりの高い伸びとなった。ロイターがまとめたエコノミスト予想の2.7%も上回った。

統計局は、欧州連合(EU)離脱決定後のポンド安による海外旅行の費用増加が一因だと指摘。輸入品の多いコンピューターゲームや周辺機器の価格上昇も影響したと説明した。

インフレは世界で広範に加速しているが、英国では通貨安により一段の上昇圧力を受けており、年初から経済成長を大幅に鈍化させている。

5月の小売物価指数は前年比3.7%上昇と、2012年2月以来の大幅な伸びとなった。市場予想は3.5%上昇。

石油など振れの大きい品目を除いたコアCPIは前年比2.6%上昇と、伸びはエコノミスト予想の2.4%を上回った。

<今後インフレ緩和との見方も>

キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ポール・ホーリングスワース氏は、ポンド安の影響が予想以上に早く浸透していると指摘。

「CPI上昇率は年内に3%強でピークに達するが、来年はかなり急ピッチに低下する可能性が高い」との見方を示した。

CPIが大幅に上昇したものの、市場では、イングランド銀行(中銀)が15日に政策金利を据え置くとの見方が多い。

中銀は、インフレが目標の2%を上回ることを容認する姿勢を示している。賃金が伸び悩んでおり、現時点でインフレ長期化の兆しがないことが理由だ。

一部のエコノミストの間では、政局の混乱で中銀が利上げに慎重になるとの見方も出ている。

この日発表となった5月の英生産者物価(PPI)では、投入指数が前月比1.3%低下しており、インフレ圧力の緩和を示唆している可能性もある。

*内容を追加しました。

最終更新:6/13(火) 19:07
ロイター