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破裂直後、容器から「もや」=被ばく作業員退院―原子力機構

6/13(火) 16:16配信

時事通信

 日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で放射性物質の保管容器の点検中に作業員5人が被ばくした事故で、原子力機構は13日、5人から聞き取り調査を行い、結果を公表した。

 作業員らは事故当時の状況について「容器のボルトを外すと同時に(内部の)袋が破裂した。腹部に風圧を感じ、破裂した容器からもやもやとした内部からの漏えいが認められた」と説明したという。

 5人は13日、搬送先の放射線医学総合研究所(千葉市)を退院。聞き取りは退院後、同センター内で約1時間行われた。

 原子力機構によると、現場の責任者だった50代の男性作業員が容器のふたを止めるボルト6本のうち4本を外した際、内側から空気が漏れる音がした。過去にも同様の経験があったため、汚染がないことを確認して作業を続行した。

 事故の後、室内に3時間以上いることになったが、「プルトニウムによる汚染を室内にとどめることが最重要と考えた」と説明。マスクや手袋の装着状態は作業前に確認しており、事故後もマスクは外さなかったとしている。現場責任者は「重大なことを起こしてしまい、責任を感じている」と心境を明かしたという。

 また、原子力機構は茨城県東海村の施設で今年2月までに、長期保管中のプルトニウム酸化物を入れた同種のビニール製袋が膨れる事象を確認していたことを明らかにした。放射線分解で発生するガスの量が少ないことなどから、機構内で情報共有はしたものの、具体的な対策は指示していなかった。 

最終更新:6/13(火) 20:58
時事通信