ここから本文です

<巨人GM交代>大型補強、若手の芽つむ

6/13(火) 21:35配信

毎日新聞

 80年を超える球団の歴史で初めての13連敗を喫した巨人。ついにGMがシーズン途中で交代する異例の事態に陥った。堤前GMは「昨オフ以降に獲得した選手らの出遅れなどが大きな要因で、チームの攻撃力の低迷はここ数年のドラフトやトレードによる補強が機能していなかったためだと認めざるをえない」とコメント。かつての常勝軍団がチーム作りの大きな壁に直面している。

 ドラフトでアマチュア選手が希望球団を指名する「逆指名制度」が2007年に廃止された前後から、球団は育成選手制度を積極的に活用し、昨季からは3軍を創設するなど若手育成に力を傾けてきた。ただ、今季に向けては総額30億円ともされる大型補強を敢行。大物獲得の戦略の陰で、若手の出場機会が奪われ、伸び悩みが目立つ状況となった。

 さらに、今季は新加入のマギーと昨季25本塁打の村田が三塁手のポジションで重なる一方で、二塁手に定着する選手は不在。補強ポイントがずれ、育成とのバランスを欠いた結果、ベテランの阿部や坂本勇ら一部の選手頼みのチームとなり、その選手らが不調になると、チームが機能せず、黒星を並べた。

 今回、球団は初めて元選手の鹿取氏をGMに起用した。石井社長は「GMに不足しているところは選手としての経験、専門家の目ではないかと思い、そこに非常に期待して声をかけた」と説明。堤氏をはじめ、これまでGMは親会社の読売新聞記者からの転身組が務めていた反省からだった。

 再建を託された鹿取GMは選手育成力の強化を掲げ、「時間はかかるが、やっていかないと変わらないことはある」と言う。目先の勝利にこだわりながら、チームの土台を一から築けるか。新GMの手腕が問われる。【細谷拓海】

最終更新:6/13(火) 21:35
毎日新聞