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<自民>二階幹事長、中韓外交で安定感 独自のパイプ生かす

6/13(火) 22:55配信

毎日新聞

 自民党の二階俊博幹事長は13日、4日間の韓国訪問を終えて帰国した。韓国では、安倍晋三首相の特使として文在寅大統領と会談し、「シャトル外交」再開で一致。5月には中国の習近平国家主席と会談するなど、関係改善途上の中国、韓国とのパイプ役として存在感を示している。

 訪韓初日の10日午後、韓国南西部、全羅南道の木浦駅に到着すると、野党「国民の党」の朴智元前代表が笑顔で出迎えた。2人の付き合いは約20年にわたる。二階氏が「男と女で言えば一目ぼれだ」と振り返ると、朴氏も「兄弟のちぎりを交わした」と語り、長年培ってきたパイプの強さを誇示した。2日後の12日に会談した李洛淵首相は全羅南道出身だ。李氏との会談を前に訪韓団約360人を率いて地元を訪れる気遣いが二階流。李氏は12日の会談で「ご機嫌だった」(同行筋)という。

 韓国との関係改善の必要性を強く打ち出す二階氏だが、文氏が大統領選中に訴えていた慰安婦問題をめぐる日韓合意の再交渉については、訪問前に韓国テレビ局の取材に明確に否定した。文氏も12日の二階氏との会談で、慰安婦問題を切り離して日韓協力を進める姿勢を示した。日本外務省幹部は「前向きな会談でよかった」と話す。

 保守派の安倍首相にとって、中韓と独自の人脈を生かす二階氏の存在は貴重だ。秋に想定される内閣改造・党役員人事では幹事長ポストは焦点だが「首相は二階氏を手放さない」(党幹部)との臆測も出ている。【水脇友輔】

最終更新:6/13(火) 23:03
毎日新聞