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ユナイテッド航空騒動、今度は中国人女子テニス選手が被害? SNSで不満訴え

6/14(水) 8:20配信

産経新聞

 機内から乗客の男性を強制的に引きずり降ろし、大けがを負わせて批判された米ユナイテッド航空の横暴な対応が、また問題になっている。今回、激怒しているのはテニスの全仏オープン女子シングルスでベスト32に入った世界ランキング30位の張帥(中国)=(28)。テニスラケットを入れたバッグの機内持ち込みを巡り、ユナイテッド航空の女性職員から“嫌がらせ”を受け、「搭乗させない」と脅されたというのだが…。

 中国共産党機関紙、人民日報傘下の国際情報紙、環球時報のニュースサイトなどによると、張帥は今月6日、米フロリダ州のタンパ国際空港から、国内線のUA735便でワシントンのダレス国際空港に向かおうとしていた。

 騒動が起きたのはタンパ国際空港の搭乗ゲート。張帥が機内に持ち込もうとしたラケットバッグが大きすぎるとし、女性職員が同意もなしに取り上げた。バッグに空気を入れて最大限まで膨らませて大きさを計測し、基準を超えていると言い張った。

 女性職員はさらに、張帥から搭乗券とパスポートを取り上げた。張帥が取り戻そうとしたところ、女性職員は「私に触るな!」とかんしゃくを起こし、搭乗券を破った。そしてラケットバッグを預け荷物にしなければ「飛行機に乗せない」と脅してきたという。

 同じ便に搭乗する女性客が張帥を“助太刀”しようとやってきた。張帥のバッグを持って乗り込もうとすると、女性職員は「許さない!」と制止。女性が張帥の同伴者だと説明すると、張帥に「女性は何という名前だ?」と聞いてきた。その後も「荷物を預けないと乗せない!」と繰り返し、ほかの乗客がみな、張帥がラケットバッグを機内に持ち込むことに反対していると主張したという。

 張帥はしぶしぶラケットバッグを預けることに同意したが、女性職員の“嫌がらせ”はまだ終わらない。今度はラケット1本1本を、1つの荷物として数え始めたという。張帥はことの一部始終を中国版ツイッター「微博」にアップ。問題の女性職員や大きさを計測されるバッグ、破られた搭乗券の写真も公表し、「ユナイテッド航空の職員の態度はひどすぎる!」と訴えた。

 テニス選手にとってラケットは大事な“商売道具”。2006年の全豪オープンと全英オープンの女子ダブルスで優勝した鄭潔(33)も、張帥が受けた仕打ちに憤慨し、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上で、こう訴えた。

 「バカにしすぎている…テニスラケットはわれわれテニス選手がボールを打つ武器で、もっとも重要な用具だ。ある航空会社は預け荷物を紛失することがある。われわれのラケットは特注品で、同じ重さやバランスのものを一般市場で買うことはできない。無くしてしまえば試合への影響はとても大きい。だから、われわれテニス選手はみな、できるだけ肌身離さず持ち歩いている。この職員はひどい。絶対に厳重抗議すべきだ」

 ちなみに張帥が全仏オープンを終え、パリから米国に来た際は、いつものようにラケットバッグを機内に持ち込めたという。中国のポータルサイト、新浪体育の掲示板には、「米国人は仕事がまじめで、有名人だろうと優遇したりはしない」などとユナイテッド航空を擁護する声が寄せられる一方、「世界でもっともクズな航空会社だ!」「ユナイテッド航空をボイコットしよう!」と感情的な意見も目についた。

 ユナイテッド航空側は、再び“炎上”しそうな気配を察知したのか、張帥に向け、「旅行中に遭遇した出来事について、とても申し訳なく思っております。話し合って問題を解決するために、連絡方法を教えてくださいませんか?」と謝罪の意思を示している。しかし、中国のネットユーザーは、こうしたユナイテッド航空の態度にも、「もし一般市民だったら、ユナイテッド航空はこれほど積極的に謝罪しないだろう」とかみついている。(WEB編集チーム)

最終更新:6/14(水) 8:20
産経新聞

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