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美濃工業、中国の車向けアルミダイカスト拠点を拡張移転

6/13(火) 6:02配信

鉄鋼新聞

 中部地区大手アルミダイカストメーカー、美濃工業(本社・岐阜県中津川市、社長・杉本潤氏)は、自動車向けダイカスト製品の加工を手掛ける中国の拠点を移転し、近く本稼働をスタートする。拡大する現地需要に対応して、年内をめどに加工ラインを順次増設。加工能力を引き上げてニーズ対応力を高め、さらなる加工数量増を目指す。

 美濃工業は13年、中国における日系自動車部品メーカーの引き合い増加に対応し、上海市内に「美諾金属加工(上海)有限公司」を設立。3300平方メートルの建屋を借り、エンジン制御系・ECIケースなどの加工を手掛けていた。
 同社の薄肉・高精度製品が高く評価され、近年日系・非日系メーカーから既存製品の増産および新規品番の量産開始要請が集中。能力不足の解消が課題だったことに加え、今後の数量拡大も見据えて拠点移設を決めた。
 上海市外の江蘇省南通市へ移転することに伴い、このほど新たな現地法人「美濃精密圧鋳何通有限公司(MPDN)」を設置した。董事長は杉本社長が兼任する。「美諾金属加工(上海)」は近く解散する。
 MPDNはレンタル工場で建屋面積は約6千平方メートル。旧拠点から設備移設、3台程度の新規増設を通じ13ライン体制を構築、加工能力を年内までに4割程度引き上げる計画だ。
 生産品目はハイブリッド車関連、ステアリング関連など中型製品が中心となる。14日に開所式を行い、間もなく稼働を開始。人員は将来的に120人まで増員する。
 杉本社長は「MPDNのユーザーは日系、非日系の比率が50%ずつ。世界の自動車需要は増加傾向にあり、今後の数量増が期待できる。ニーズに応じた着実な製品供給に努めたい」とコメントした。

最終更新:6/13(火) 6:02
鉄鋼新聞