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グーグルのソフトバンクへのロボット売却は必然だ ー SCHAFT共同創業者・加藤氏に聞いた

6/13(火) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ソフトバンクグループは6月9日、グーグルの持株会社アルファベット(Alphabet Inc)からロボット開発のボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)とSCHAFT(シャフト)を買収すると発表した。イヌ型の多肢ロボットの開発で知られるのがボストン・ダイナミクス。一方、SCHAFTはヒューマノイド型二足歩行ロボットを開発する東大発ロボットベンチャーで、2013年にグーグルが買収したことで脚光を浴びた。

【画像】ボストン・ダイナミクス社が開発したロボット「Spot」

ロボティクス分野の関係者たちを驚かせた金曜日の朝(日本時間)、サンフランシスコ郊外に住むSCHAFT・共同創業者の加藤崇氏は、今回のソフトバンクによる買収は必然だと語る。

リーダーシップの不在

BUSINESS INSIDER JAPAN:グーグルが今回、ロボット開発企業を売却した背景にあるのは?

加藤:グーグルは、そもそもボストン・ダイナミクスやSCHAFTを含め、8社のロボット関連企業を同時に買収しました。Google Roboticsというロボティクス部門を2013年末にスタートしたアンディ・ルービン氏(Andy Rubin:Andoroidの開発者で当時Googleの副社長)が、2014年10月に同社を辞任したことにより、残念ながら方向性を見失っていった経緯があります。

BUSINESS INSIDER JAPAN:グーグルのロボティクス部門トップの辞任は注目されました。

加藤:そうですね。その後ナンバー2だったジェームス・カフナー(James Kuffner)氏がトップに就任しますが、彼もシリコンバレーでスタートしたトヨタのロボティクス/AI部門子会社であるToyota Research InstituteのCTOとして引き抜かれ、Googleを後にしました。

二足歩行であるヒト型ロボットや、イヌ型の多肢ロボットなどは大変に制御が難しく、事業化するには10年とも言われるロングタームのコミットメントが必要である中、リーダーシップ不在の状況は致命的だったのではないかと思います。

このあたりでGoogleのシニア・マネジメントはロボティクス部門の処理に困ってしまい、2016年にはToyota(Research Institute)などを始めとして、売却の打診を開始したのではとの憶測が広がりました。

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