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高校野球 助っ人に用具を無償貸与 音更の用品店「年中野球」 少人数校を支援

6/13(火) 14:57配信

十勝毎日新聞 電子版

 十勝の高校野球を盛り上げたい-。音更町内のベースボールショップ「年中野球」(佐藤肇代表)は今月から、高校野球で野球部員以外の“助っ人選手”が公式戦に出場する際、硬式用グラブなどを無償で貸し出すサービスを本格的に始めた。佐藤代表は「グラブを持っていない選手でも、気軽に高校野球に参加できるようになれば」と話している。(内形勝也)

 今年の夏季高校野球十勝支部予選(6月25日~7月1日予定)には更別農業・本別・新得が連合チームで出場する。春季支部予選(5月13~21日)まで一緒だった大樹が夏季は単独校として出場するため、3校連合となる。

 正式な野球部員は更別農業2人、本別3人、新得2人の計7人で、更別農業が4人の助っ人選手を勧誘して計11人にした。このうちバスケットボール部の篠永英輝さん(3年)、永守千真さん(同)は昨夏も連合チームの助っ人選手で出場したが、グラブとスパイクは借りていた。同部の一宮由樹さん(2年)と帰宅部の及川陽介さん(1年)は今回が硬式野球デビューとなり、グラブとスパイクは持っていない。

 硬式用グラブは1つ数万円もする。連合チームの今村和彦監督(45)=更別農業=は「安価な軟式用グラブの購入を考えたが、けがの危険性があるので思い直した」と悩んだ。佐藤代表に相談したところ、「限られた期間しか使わないのに、高価なグラブを買わせるのは気の毒」と無償貸し出しの提案を受けた。

 今村監督は右利きの内野手用と外野手用の硬式用グラブ各2つと、スパイク4足を頼んだ。両方とも数が足りなかったため、佐藤代表は5月下旬に年中野球のホームページで無償提供を呼び掛け、管内と小樽市から中古の硬式用グラブ4つとスパイク2足が届いた。このうち2つのグラブは修理が必要で今回は使えず、年中野球がストックしていたものを充てた。

 9日に更別農業高校のグラウンドで、佐藤代表から横田裕輝主将(3年)、今村監督らに硬式用グラブとスパイクが届けられた。「本当にありがたい。感謝している」と今村監督は喜び、助っ人で二塁手の永守さんは「使うのがもったいないくらいのグラブばかり」と笑顔を見せた。横田主将は「力をすべて出しきり、プレーで恩返ししたい」と健闘を誓った。

 選手らは夏季支部予選を終えてから感謝の気持ちを手紙にし、借りた野球用品に添えて返却する。手紙はグラブなどの提供者らに送られる予定だ。年中野球は引き続き、使わなくなった硬式用グラブとスパイクの無償提供を呼び掛けている。年中野球が窓口になり、各校からの要請に応じて無償で貸し出す。

十勝毎日新聞