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400年 時空超え 殉教者に祈り 大村湾・鷹島で大規模ミサ

6/13(火) 10:24配信

長崎新聞

 キリスト教禁教期に大村湾の無人島、鷹島(西彼時津町)でスペイン人神父2人が殉教してから400年を迎えたことを記念して、カトリック時津教会や長崎大司教区の関係者ら約160人が11日、同島に渡り、初の大規模ミサを実施した。

 「時津町郷土史」などによると、キリスト教への迫害が増していた江戸時代初期、ナワレト、エルナンドという2人の神父が、禁教令にもかかわらず公然と伝道活動を行い、大村藩主大村純頼に捕らえられた。純頼は2人を、民衆の信仰心を刺激しないように無人島で処刑することに決め、1617年6月1日に鷹島で処刑した。

 同島には1977年、同町の熱心なカトリック信徒が殉教碑を建立。それ以来、地元の信徒が年2回巡礼して祈りをささげるようになった。通常の巡礼参加者は20~30人程度だが、今回は節目とあって、同教会が高見三明大司教らカトリック長崎大司教区の関係者を初めて招き、「鷹島殉教400年記念ミサ」として実施した。

 参加者は時津港からチャーター船で同島に上陸。石造りの十字架や祭壇がある広場でミサを執り行った。信徒代表が「現代に生きる私たちも、鷹島で殉教された2人の神父様にならい、周りの人に勇気を与え、信仰を伝えたい」などと共同祈願した。木漏れ日の中で響きわたる荘厳な賛美歌。終了後、高見大司教は取材に対し「自然が残る島でのミサ。400年の時空を超えて遠い昔とつながったように感じられた」と話していた。

【編注】高見三明大司教の高は、高の口が目の上と下の横棒なし

長崎新聞社

最終更新:6/13(火) 10:24
長崎新聞