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<営利目的乳児あっせん>元代表ら2人に1年6月求刑 千葉地検「親の気持ちにつけ込んだ」

6/13(火) 11:42配信

千葉日報オンライン

 特別養子縁組を希望する夫婦に営利目的で乳児をあっせんしたとされる事件で、児童福祉法違反の罪に問われた、千葉県四街道市物井の養子縁組あっせん業者「赤ちゃんの未来を救う会」(解散)の元代表理事で個人事業主、伊勢田裕(32)=札幌市手稲区=と、元理事で会社役員、上谷清志(36)=那覇市=両被告の論告求刑公判が12日、千葉地裁(高木順子裁判長)で開かれ、検察側は「養親や実親の気持ちにつけ込んだ」などとして、それぞれ懲役1年6月、罰金50万円を求刑、弁護側はいずれも執行猶予付き判決を求め結審した。判決は来月13日。

 論告で検察側は「実費が確定しない段階で、225万円もの高額な現金を請求して自身のものとした。養親希望者や実親の気持ちにつけ込み、利益を上げる目的で犯行に及ぶなど、動機に酌量の余地はない」と指摘。「一時はマッチングが実現したと思わされた養親の無念は察するに余りある。実親に対する産後のケアもなく、一時子どもを失った実親も精神的苦痛を受けた」と述べた。

 伊勢田被告の弁護側は「形式的代表理事で、主要部分は上谷被告が行うなど、主導的役割は果たしていない。あっせんは失敗しており、福祉は害されていない」、上谷被告の弁護側は「非常に甘い見通しで安易に行ったが、営利のみが目的ではなく、恵まれない子どもたちの一助になればとあっせんした。100万円は事業資金に充てられ、実際に利益は得ていない」などと主張した。

 最終意見陳述で伊勢田被告は「幸せなマッチングをしたかったが、結果的にこうなり、反省している」、上谷被告は「お騒がせして申し訳ない。思いつきでやった。周囲の皆さん、特に育ての親に迷惑を掛けた。今後反省していきたい」と述べた。