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湯河原病院が町中心部に移転へ 老朽化など受け

6/13(火) 9:03配信

カナロコ by 神奈川新聞

 湯河原町の基幹病院・湯河原病院が2020年4月にも、町南部の同町宮上から、町中心部の同町中央2丁目に移転する。老朽化した施設を建て替える必要に迫られ、現在地が傾斜地で、急傾斜地崩壊危険区域に指定されていることから決断した。運営する独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)は「移転後も引き続き、地域医療の要としての役割を担っていきたい」としている。

 JCHOによると、同病院は1946年2月、年金保険厚生団湯河原整形外科診療所として、湯河原町宮上に開業。現在地に施設を新築し、56年2月に移転した。

 だが60年が経過した施設は老朽化。現在地での建て替えと移転の両面を検討したが、現在地は傾斜地で、最寄りのバス停から急傾斜の坂が100メートルほど続くため、「リハビリを受けに来院するお年寄りにとっては酷だった」。さらに川沿いにある敷地は2011年6月に急傾斜地崩壊危険区域に指定されたこともあり、移転を決めたという。

 移転先に、旧湯河原中学校グラウンド(約1万8200平方メートル)を選んだ。「町の中心部にあり、敷地も平たんだったことが大きい」と担当者。跡地の利活用を模索していた町に売却を打診し、ことし3月に約8億9330万円の売買契約を結んだ。

 新病院の診療科目は現在と同じ、整形外科、内科、リウマチ科など7科目を維持。常勤医師の数も変わらないが、健康診断や救急患者を受け入れる体制を充実させるため、今後増員したい考えだ。

 一方で、病床数は現在の190床から、140~150床に減らす。その理由について、JCHOは1日の平均入院患者数が年々減少して今は1日に130人程度であることを挙げ、「さらに高齢化が進み、人口が減少することを考慮した」と説明する。

 今後、設計と施工を一括で請け負う業者を公募で選定。19年に着工し、翌20年4月の開業を目指す。JCHOは「地域の福祉施設などとも連携して高齢化に配慮しながら、『地域にやさしい病院』を目指したい」としている。