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アドリブ演奏のようなライブ感、大阪で池垣タダヒコ展

6/13(火) 13:00配信

Lmaga.jp

京都を拠点に1980年代から第一線で活動している池垣タダヒコ。銅版画、ドローイング、立体作品などで知られる彼の2年ぶりの個展が、「ギャラリーノマル」(大阪市城東区)で6月17日からおこなわれます。

【写真】池垣タダヒコ ドローイング(2017年6月17日にノマルエディションより出版される池垣タダヒコ作品集『リボンと角柱』掲載作品)

池垣の作品の特徴は、自身のイマジネーションをダイレクトに具現化した線とイメージにあります。その自由奔放さはミュージシャンのアドリブ演奏に通じるライブ感があり、見る者を惹きつけてやみません。また、銅という素材にも思い入れが深く、カットした銅板をみ合わせた立体作品でも独自の世界を構築しています。彼は高校卒業後メキシコに3年間滞在し、同地の圧倒的なエネルギーから多大な影響を受けました。そして1977年に帰国して、美術の道に進みました。メキシコの文化・芸術は、20世紀前半の欧米や日本のアーティスト(岡本太郎、藤田嗣治、北川民次など)に大きな影響を与えています。彼らとは時代が異なりますが、池垣の芸術的ルーツがメキシコにあるのは間違いありません。

本展は、池垣が日々描き溜めているドローイングなどを精選して約200ページにまとめた作品集『リボンと角柱』の出版を記念したもの。腐食させた銅板を組み立てて彩色を施した立体作品や、版画とドローイングとスナップ写真を組み合わせた新シリーズの平面作品など、新作と近作が披露されます。夏には台湾でも個展が行われるなど、ますます躍進する彼の現在を知る絶好の機会です。入場は無料。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:6/13(火) 13:14
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