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トランプ米大統領のツイート止まらず、墓穴掘るばかり-口は災いの元

6/13(火) 6:18配信

Bloomberg

トランプ米大統領は、ロシア疑惑についてツイッターやその他の方法で語るのをやめることができない。しかし自分の見解を主張し続けることで、自らを不利な立場に追い込んだり、疑惑を捜査する検察官の心証を悪くさせたりするリスクがある。

トランプ氏個人の弁護士であるマーク・カソウィッツ氏の起用で大統領の非公式発言に歯止めがかかるとの観測もあったが、同弁護士がかねてからの依頼人である大統領にどんなに忠告しても口を閉ざさせることはできていない。

トランプ大統領は11日のツイッター投稿で、上院情報特別委員会で8日に証言したコミー前連邦捜査局(FBI)長官について、「とても卑劣だ」と非難。

9日のホワイトハウスでの記者会見ではコミー氏の証言を偽証だと決めつけたほか、自身がロシア政府と共謀して2016年の米大統領選を操作したり、側近とロシアの関係についての米連邦当局の捜査を停止させようとしたりした事実は証明されなかったと主張した。

「共謀も司法妨害もない。コミー氏は情報を漏らした張本人だ」と発言。大統領自身が宣誓の下で証言する用意があるかとの問いには「100%ある」と答えた。

こうした言動がなぜ問題なのか。第一に、刑事訴追の可能性のある依頼人に対しては何も言わないようにアドバイスするのが弁護士の鉄則だ。元連邦検事で法律事務所コンスタンティン・キャノンの弁護士のハリー・リットマン氏は「大統領にはツイートすることに政治的な必要性があるのかもしれないが、刑事事件で思慮のある戦略とは言えない」と話した。

リンゼー・グラム上院議員(共和、サウスカロライナ州)は11日CBSの番組で、トランプ大統領は「口をつぐんでいれば潔白とされただろう捜査について、不適切な発言をやめられなかったばかりに失職する史上初の大統領になりかねない」と警鐘を鳴らした。

多弁な容疑者は検察の注意を引き付けやすい。この場合はロバート・モラー特別検察官だ。

原題:How Trump Digs a Deeper Legal Hole When He Tweets(抜粋)

Paul Barrett

最終更新:6/13(火) 6:18
Bloomberg