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没後54年 名監督しのぶ/故郷むつで川島雄三忌

6/13(火) 11:55配信

Web東奥

 青森県むつ市出身の映画監督・川島雄三(1918~63年)の命日の11日、同市の徳玄寺で墓前祭が開かれた。来年の生誕100年を前に今年は、かつて俳優の森繁久弥(故人)をはじめ川島作品の出演者らが集ったという鐘の下での語る会も行われ、県内外から訪れた参列者が名監督をしのんだ。
 墓前祭は「映画監督川島雄三を偲ぶ会」(高瀬厚太郎会長)が毎年開いている。おいの川島晋一さん(88)ら親族や、宮下宗一郎市長ら市関係者、ファン約40人が参列。作品のせりふにも使われた漢詩の一節「花に嵐のたとえもあるぞ サヨナラだけが人生だ」と刻まれた顕彰碑に一人ずつ献花した。
 鐘の下で行われた語る会では、大阪府の中井達夫さん(64)が、川島監督の作品「幕末太陽傳」(57年)を原作に宝塚歌劇団雪組が4月から7月にかけて兵庫県や東京都で公演を行っていることを紹介。没後54年たつ今も多くのファンに愛される川島監督の魅力を語り合った。
 川島監督と同じ野辺地高校出身で、東宝で同僚だったという大山禮二さん(80)=東京都=は「世の中の先を読み、遊び心を持ってすばらしい作品を多く作った」と懐かしんだ。高瀬会長は「生誕100年に向けて県内外に発信していきたい。映画は娯楽であるとともに文化、芸術だということを若い世代にも語り継ぎたい」と話した。
 川島監督は45歳の若さで亡くなるまで「洲崎パラダイス赤信号」(56年)や「しとやかな獣」(62年)など51本の作品を残した。

東奥日報社

最終更新:6/13(火) 11:55
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