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グレンコア、石炭事業で賭けに出る-競合他社は他資源に移行

6/13(火) 12:35配信

Bloomberg

スイスの商品取引会社グレンコアが石炭事業で賭けに出ている。競合するオーストラリア・英系BHPビリトンと英豪系リオ・ティント・グループは、世界で最も大気汚染度の高い化石燃料である石炭の関連事業からの撤退を進めている。

元石炭トレーダーのアイバン・グラゼンバーグ氏率いるグレンコアは、豪州東部でリオと三菱商事が保有する発電用石炭事業について、35億米ドル(約3800億円)で買収する案を土壇場で提示。事情に詳しい関係者によると、リオの取締役会は買収提案について検討するため、週内に会合を開く予定だ。グレンコアの買収提案は、リオと中国のエン州煤業の豪州子会社が合意していた条件を上回っている。

世界のエネルギー資源のうち石炭が再生可能エネルギーよりも不利な状況となる中、グレンコアは大半の競合企業とは異なる動きを示している。世界最大の発電用石炭輸出企業であるグレンコアは一貫して、アジアでの需要拡大に伴い、石炭は長期的に見て発展途上国の需要に対応するために不可欠であるとの見方を示してきた。

リベラム・キャピタル(ロンドン)の鉱業アナリスト、ベン・デービス氏は「他社が反対の方向に動いているにもかかわらず、グレンコアがこの事業を成長させることを選択しているのは明らかだ。同社は天才なのか、あるいは長期にわたって座礁資産(不良化する恐れのある資産)を購入しつつあるのか、そのどちらにしても同社は多額のコストを負担することになるだろう」と指摘した。原題:Glencore Doubles Down on Coal as Mining Rivals Head for the Exit(抜粋)

Jesse Riseborough

最終更新:6/13(火) 12:35
Bloomberg