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仕事を手助けしてくれるオンラインアシスタント「Caster Biz」を体験してみた

6/14(水) 6:30配信

アスキー

チャットツールで依頼した業務をこなしてくれるサービス「Caster Biz(キャスタービズ)」を体験してみた!
 人を雇用する、というのは実は相当に負担が大きいもの。給料だけを用意すればいいわけではないのだ。しかも、あれもこれもと日々変化する仕事を投げ続けていくと、辞めてしまうことも多い。そんな悩みを抱えていたところ、オンラインアシスタントサービス「Caster Biz(キャスタービズ)」を体験できることになった。チャットツールで依頼した業務をこなしてくれるサービスだ。
 

Caster Biz
プラットホーム
ウェブ
企業名
株式会社キャスター
代表取締役
中川祥太
設立
2014年9月
取引形態
BtoB
利用料金
8万4000円~/月
忙しい人をサポートするオンラインアシスタントサービス
 「CasterBiz」は、さまざまな仕事をネット経由で依頼できるアシスタントサービス。クラウドソーシングとは異なり、CasterBizが厳選したスタッフに仕事を頼めるのが特徴だ。同社のウェブサイトを見ると、結婚や出産、介護などで通勤できなくなったり、地方企業に就職したがキャリアアップを目指す人たちを募っているという。確かに、優秀なのに何らかの理由でフルタイムで働けないという人はたくさんいそうだ。
 
 CasterBizのウリは秘書だけでなく、人事や経理、ウェブサイト運用といったスペシャリストが多数在籍していること。さらに、窓口は専門スタッフが付き、それぞれの業務に合わせて適した人に振ってくれる。そこのハンドリングが不要なので、ユーザーとしては、なんでもできる万能な秘書に手伝ってもらう感じなのだ。
 
 月に合計30時間までの作業を依頼でき、やりとりはチャットサービスなどを利用する。基本的にはリアルでは顔を合わせないのだ。何はともあれ、体験してみよう。2時間までの無料体験プランもあるのだが、今回はまる1ヵ月体験させてもらった。
 
 依頼や報告、納品などに使うチャットサービスは、Facebookメッセージでもいいし、「Slack」(柳谷智宣の「神アプリの説明書」 ― 第95回 ITクラスタで決定版チャットアプリ「Slack」を徹底解説を参照)でもグループウェアでもなんでもいい。今回は、「ChatWork」(柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 ― 第161回 ビジネス版の「LINE」!? 「ChatWork」を活用するワザを参照)を使ってみる。
 
細かく正確なコミュニケーションでミスを防止してくれる
 チャットワークでやりとりが始まったら、すぐに「キャスタービズ導入マニュアル.pdf」が送られてきたので目を通す。対応してくれるのは平日の9時から18時までで、13時から14時は休憩するとのこと。可動はがっつり8時間というわけだ。
 
 業務で使うパスワードなどはパスワード共有サービス「LastPass」(柳谷智宣の「神アプリの説明書」 ― 第83回 大量のアカウントをiPhoneでまるっと管理できる「LastPass」を徹底紹介を参照)を利用する。同社のセキュリティー管理担当者にはパスワード閲覧可能な状態で共有するが、その先のアシスタントへの共有時は閲覧不可状態なので、無制限にアカウントの情報が広まることもない。
 
 作業の流れとしては、依頼したら見込み時間の見積もりが来て、依頼を確定すると作業開始。作業したら、確認して、完了となる。まずは、簡単にできそうなテープ起こしを頼んでみる。インタビューや講演などの様子を録音した音声ファイルを聞きながら、テキストで入力する作業だ。
 
 特に迷うことはないだろうと、テープ起こしおまかせします、と依頼した。原稿作成の補助に使うので、完璧でなくてもよく、無駄な音声は起こさなくてもいいし、単語のファクトチェックも不要と伝えた。すると、すぐにがっつりと確認事項が返ってきた。納品形式や語調、英数字の半角/全角、聞き取り不明箇所の表記、笑い声はどうするか、整文など、細かい部分までリストアップ。確かに、そのあたりを指示しないと、無駄な作業が発生したり、納品物が使えないという状況になりかねない。このコミュニケーションはありがたいところ。こちらの指示不足をきっちりフォローしてくれるのだ。
 
 確認を行ない、見積もりを見てOKを出すと、22日18時納品予定とのこと。もちろん、当日16時にはワードファイルで納品された。テープ起こしは音声を聞いてタイピングするだけなのだが、実は人によってものすごくクオリティーに差が出る。半分お試しの感覚だったのだが、想像よりもはるかにきっちりと起こしてくれていた。なお、見積もり時間は5~6倍だった。ちょっと長いのでは? と思ったが、マニュアルによるとテープ起こしに限っては所要時間の見積もりが1分当たり5分~と決まっているためだ。
 
適当に投げても想像以上にきっちりさばいてくれるのに感動
 テープ起こし以外にも、いろいろな業務を頼んでみた。たとえば、リサーチ。「お酒をテーマとするオウンドメディア」のリスト作成を依頼した。個人的に読んでみたいし、できれば営業をかけて執筆してみたいからだ。条件は、大手で現役のところを10個とした。すると、6時間後にGoogleドキュメントで提出された。
 
 11件リストアップされていたのだが、サービス名称とURLは当然として、メディア種類、運営会社、お酒の種類、最終更新日などもきっちり作っている。一番びっくりしたのが、説明や特徴をがっつり書いていたこと。こちらの指示で何を求めているのかを察し、時間内にさくっとまとめる技量は驚き。
 
 次は、原稿チェックもお願いしてみた。すると、ワードファイルにコメントを入れてくれた。校閲のプロではなさそうだが、ちょっと言い回しが変だな、というところを指示してくれている。今回は、自分で推敲したあとの原稿を送ったが、初期段階で投げても対応してくれそうな感じ。
 
 筆者が苦手ですぐに三日坊主になるのが、掲載履歴の紹介。自分の記事が公開されたら、SNSなりブログなりに登録して公開したいのだが、すぐにやめてしまうのだ。そこでこの作業をお願いしてみた。今回はFacebookページの編集者として、スタッフを招待し、投稿してもらった。
 
 これもまた、非常に細かい報告で、FacebookがおかしくてURLが投稿できない時も丁寧に対処してくれた。ほとんど作業時間が減らず、面倒な作業から解放されたのでとてもラッキーだった。
 
飲食店の調査・予約やバナー画像の作成などはお手のもの
 秘書業務ということで、飲食店の予約を頼んでみた。五反田駅周辺で予算と人数を指定。条件はいい感じの和食で禁煙で、ビールはアサヒとしてみた。すると、条件に合致し、空席有りの店を3つ、喫煙可などで条件に合わない店を3つリストアップしてくれた。すべて条件に対する回答が書かれており、なんとビールのメーカーや空席の有無まで調べてある。そのうちの1件を選んだら、予約してくれてクレジットカードの対応や時間、店からのメッセージなども伝えてくれた。完璧すぎて笑ってしまった。
 
 画像の加工もしてくれるというので、ホームページで使うバナーを作ってもらった。会社のロゴを送り、画像サイズを指定。すると、50分の作業時間でいい感じのバナーが完成した。ちょっと文字の大きさを修正してもらいたいと伝えると、速攻で作業し、複数パターンが納品された。スピード感が素晴らしい。
 
人を雇うよりも気楽に効率よく助けてもらうことができる
 当初、月の作業時間が30時間までというのを少なく感じたのだが、完全に勘違いだった。本当の実作業時間だけがカウントされるので、圧倒的に効率的なのだ。しかも、その作業時間も思ったより短いうえ、きちんとカウントしてくれるので安心できる。いろいろな業務を投げても、フロントアシスタントがすべてさばいてくれるので、ひとりを相手にしている感じでコミュニケーションできるのが便利だった。ちなみに、細かい業務を依頼しているだけでは、まったく時間が消費できなかったので、計4時間分(作業時間20時間超)のテープ起こしを依頼したほどだった。
 
 業務の切り分けとマニュアル化、こちら側の体制の構築などは必要だが、やはり雑務をアウトソーシングできるのは非常に助かる。今回は1ヵ月だけなので、あまりマニュアル化するのが難しい作業は頼めなかったが、マニュアルさえ作れれば相当広い範囲の業務を依頼できそうだった。
 
 Caster Bizの真骨頂はこの幅広い業務対応にあると感じた。たとえば、テープ起こしだけ見れば、専門業者の方が少し安く少し早くできるかもしれない。しかし、必要な業務を一括してまかせられるというのは想像よりも快適だった。
 
 また、これは筆者がいけないのだが、目の前に部下がいると色々言いたくなってしまう癖がある。なるべく気持ちよく働いてほしいが、こうすればいいのに、とかもうちょっと集中してくれ、と思ってしまうのだ。しかし、顔の見えないオンラインだと、ビジネスライクになり、伝えるべきことを伝えないと業務が進まない。作業している姿が見えないのでストレスもない。実時間のカウントなので、サボっているかどうかも関係ない。そして、突発的に休まれることもない。
 
 いいこと尽くめに見えるサービスで、気になるのが価格だろう。オススメのレギュラープランは6ヵ月の契約で、月額9万6000円(税別)。最初、個人では絶対無理、と思っていた金額だが、終わってみるとありかな、と考えている。業務をきちんとマニュアル化して渡すと、あとはオートマチックに遂行してくれる。アシスタントや作業するキャストも同じ業務を続ければ慣れて作業時間も短くなってくる。月の売り上げが100万円くらいあれば、アシスタントを利用することで150万円にアップできそうな感じ。ちなみに、12ヵ月契約のプレミアムプランなら月額8万4000円(税別)と割安になる。
 
 ほかの人でもできる作業は極力アウトソーシングして、本当に自分しかできないことだけに集中し、アウトプットを最大化できるのがCaster Bizのメリットと感じた。
 
筆者紹介─柳谷智宣
 
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
 
 
文● 柳谷智宣 編集●ASCII編集部

最終更新:6/14(水) 6:30
アスキー

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