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『アサシン クリード オリジンズ』インタビュー&プレイリポート 鷲を巧みに使い索敵し、爽快なアクションで敵を撃破【E3 2017】

6/14(水) 0:42配信

ファミ通.com

●鷲を使ったシステムを体験
 2017年6月12日(現地時間11日)、アメリカ・ロサンゼルスで開催される世界最大のゲーム見本市“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2017”。その開幕に先駆けて行われた“Xbox E3 2017 Briefing”にて発表された、Ubi softが開発中の『Assassin’s Creed』シリーズ最新作『アサシン クリード オリジンズ』(2017年秋発売)をプレイする機会があったので、プレイリポートとJulien Laferriere氏のインタビューを合わせてお届けする。

 本作は、舞台となる古代エジプトで守護者と呼ばれるバヤクが主人公。『Assassin's Brotherhood』の起源に迫るストーリーが描かれる。今回はストーリーの一部を体験することができた(ネタバレを防ぐためか、話の流れは掴みづらかったが)。また、後日プレイ動画をお届けする予定なので、そちらも合わせてチェックしてほしい。

※デモは、 Xbox One版をプレイしています。
※デモは英語版のため、名称やストーリー内容など不明確な部分もあります。ご容赦ください。

 デモは、街の外れからスタート。馬に乗った状態から開始し、肩には映像で見られた相棒の鷲も確認できる。画面上部にあるコンパスのマークに従い、道を進んでいくと、そこにはナイル河のような運河か海が広がり、美しい景色に目を奪われてしまった。この水辺では数名のNPCが仕事をしており、船や漁の網を手入れしていたり……。当時の生活感を感じられるようでもある。

 ここで、ゲーム中の指示に従い、方向パッド上を押して鷲を空に飛ばすことに。鷲の目を借り、上空からドローンのように偵察することができるようになっているようだ。また、鷲は上空でホバーさせ、辺りを見回すとサークルが目標地点及びターゲットをマークしてくれるようになっている。攻略では、鷲で上空から周囲を偵察してターゲットや敵の数・配置、建物の構造を調べて侵入経路を探す……という流れが基本になりそうだ。

 さて、鷲で偵察すると一艇の小型の船にマークがついた。泳いで船に向かうと、そこには古代エジプトの伝統的な服を着た男性が。詳しいことは解らなかったが(申しわけない)、なにやら妻と娘に会ってこいと言われたので、船で岸に戻り街に向かうことにした。

 街は活気に溢れ騒がしい。ここでNPCにYボタンで話しかけたりと、インタラクト操作を行えることを確認。次のターゲットとなるクレオパトラのようなメイクと髪型のNPCに話しかけると、クレオパトラ風女性とその娘との会話シーンへ。どうやら、この街を支配している者の屋敷へ侵入し情報を取ってきてほしいとのことで、街の丘上にある屋敷へ侵入することになった。

 再度鷲を呼び、屋敷への侵入経路と護衛の数を確認する。崖伝えに上から侵入することが可能だったのだが、ここであえて正面突破し本作の戦闘を体験してみることにした。

 戦闘は、LBでシールドを構え、RBで攻撃、RTが強攻撃だ。ジリジリと敵に近づいてシールドで防ぐが、1対多数でなかなか厳しい戦いに。ここでXボタンでロールを押すと素早く移動し攻撃を避けれるようになっていることをスタッフに教えてもらい、ロールを意識した立ち回りをすることにした。シールドで攻撃を防いでXで敵を回りこむように回避、その後攻撃を入れる……こんな戦闘スタイルでなんとか屋敷の敵を撃破することができた。また今回のデモでは剣と槍の2種類の武器を装備できるようになっており、Yボタンで瞬時に武器を切り替えられるようになっていた。状況によって武器を変えたり弓を使ったりと自由に切り替えられるようになったので、戦闘スタイルがガラッと変わったように思える。

 屋敷から情報を手に入れて、依頼主のクレオパトラ風女性のもとに戻ると、娘が戻ってきてないと慌てている様子。ここからはネタバレを防ぐため記載しないが、ショッキングなカットシーンを見終え、デモは終了となった。この展開に筆者は、少し呆然としてしまったくらいではあるが、掴みはバッチリだったので、本作のストーリー展開もかなり期待できそうだ。

 さて、短時間だがプレイしてみて強く感じたのは、シームレスに切り替わる武器システムが、爽快なアクションを生んでいること。これまでのシリーズよりもアグレッシブに戦闘していくことが多くなりそうだ。また、美しい映像はもちろんだが、世界観やNPCの行動や街の作りなど、エジプトらしい雰囲気をプレイ中はひしひしと感じられた(筆者はエジプトに行ったことはありませんが)。ゲーム性もさることながら、こういったクリエイティブな部分もこだわり抜かれた『アサシン クリード』最新作。今後もぜひ注目してほしい。

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●『アサシン クリード オリジンズ』プロデューサー Julien Laferriere氏インタビュー
 ここからは、『アサシン クリード オリジンズ』プロデューサーJulien Laferriere氏へのインタビューをお届けする。本作が開発に至った経緯や本作のオープンワールドの特徴などについて伺った。

ーー約2年ぶりの復活を果たしますが、プロジェクトはいつからスタートしたのでしょうか?

Julien ブラックフラッグの直後ですので、3年半前に開始しました。一定の時間があることはわかっていたので、ゲームの主要システムの改善のためにこの時間をうまく使いたいと思いました。キーワードとなったのはプレイヤーの自由です。そしてひとつわかっていたのは古代エジプトを舞台にしたいと前々から思っていたこと。ファンからの希望が多いだけでなく、自分たちもやりたいと思っていましたが、やるからにはきちんとやらなくてはと思い、エジプト全土を入れることにしました。大都市、砂漠、オアシス、緑の森林などのエジプトらしいところを取り入れています。エジプトというワールドは自由度が高くしたかったので、主要システムのテコ入れを行いました。RPG要素を加えたプログレッション・システムを採用したので自分のプレイスタイルに合わせてカスタマイズすることができます。新しいファイト・システムはプレイすればわかりますが、感覚がいままでと違います。またこれをサポートするために新しいナラティブ・システムを採用しました。いままでより制限されないものになっているので、プレイヤーの好きなように探索してミッションをクリアーし、その後はNPCに出会い話すとクエストが発生しますが、やるかやらないかはプレイヤー次第です。我々が目指した自由度の高いゲームになっています。

ーーこれまでの『アサシン クリード シリーズ』はアサシン教団とテンプル騎士団などといった対立を描いていましたが、本作ではどういった構図になりますか?

Julien 古代にまでストーリーを遡っていく利点は、『アサシン クリード』の伝説を辿ることができることです。主人公のバヤクを通じて『アサシン クリード ブラザーフッド』の始まりを自分の目で見ることができます。ファンにとってはとてもクールなことだと思います。これまで『アサシン クリード』のゲーム、映画、書籍でさまざまな伝説を紹介してきましたが、それらのルールや答えの裏付けとなるものが得られるのです。アサシンたちが自分たちをブラザーフッドと呼び、これまでのゲームで紹介したように儀礼を持ち、あるメソッドに沿って活動しているのです。ファンにとってはとてもワクワクする内容になっていますが、これまでプレイしたことのない人たちにとっては、アサシン誕生の物語について知れるので、シリーズをプレイし始めるには最適のゲームと言えます。また、アサシン教団対テンプル騎士団は長く闘争を続けいろいろなことが起きましたが、このゲームではアサシンが初めて集団としてまとまりをみせることになります。

ーーほか『アサシン クリード』作品との繋がりはありますか?

Julien 残念ながらストーリーについて詳しいことはまだ話せません。キャンペーンはまだ数ヵ月開発が続きます。ファンはつねに詳細を知りたがるのですが、ネタバレにならないようにしています。『アサシン クリード ブラザーフッド』誕生のストーリーであること、その後のアサシンと深い繋がりがあるということは確かなので、ぜひゲームをプレイして発見して下さい。

ーーエジプトを題材としたオープンワールドの特徴を教えてください。

Julien 先ほど言いましたようにエジプト全土を、ゲームに入れたいと思いました。エジプトはとても地理的に多様性を持ったところです。一般的にエジプトというと砂と砂漠を思い浮かべますが、ナイル河付近では肥沃な土地があり、植物も繁殖しています。アセクサンドリア、メンフィスのような大都市もあり、オアシス、湖、川もあり豊かな国なのです。また、ファラオ、神々をめぐる神秘主義、精神性を豊富に持っているのでとても興味深い設定を提供してします。我々は、ワールドが生き生きとしているように感じて欲しかったので、すべてのNPCはそれぞれが目的を持って行動しています。農夫は畑を耕し、夜は家に帰って家族と夕食をともにします。警官はパトロールをしていますが、ローテーションを組んでいて、宿舎で休んでいる人もいるでしょう。人間だけでなく野生動物はとても大切な存在です。ワニ、カバ、フラミングなどが生息していて、エジプトのとても重要な部分を形作っています。ライオンなどを生き生きと描いているので、ぜひプレイヤーに見ていただきたいです。

ーーゲーム中、鷲はドローンのように飛ばして敵の位置を把握する以外にも、なにか手助けしてくれたりしますか?

Julien セヌー(主人公が飼っている鷲の名前)はエジプト地域に生息する鷲で、自分もとても気に入っています。クエストやアビリティーにおいてプレイヤーを援助してくれるだけでなく、新しい視点を提供し、能力を活かしてターゲットを見つけ出す手助けもしてくれます。さらに、プレイヤーの目となるだけでなく、スキルをアンロックすることでコンバットに参加するようにもなりますよ。

ーー鷹以外の動物を手なずけることはできますか?

Julien セヌーはつねにプレイヤーの味方ですが、ほかの動物はすべて野生です。動物の中でもとくにボス的な存在として、アルファ・アニマルもいます。

ーー分かりました。では、『アサシン クリード ブラックフラッグ』では海賊が登場し、シリーズの中で新しい風を吹かせましたが、今作ではそのような改革的要素はあるのでしょうか?

Julien ストーリーについては詳しく話せないのですが、これまでとは異なるファクションは存在します。また、プレイヤーはミリタリーキャンプをガードしたり、山賊と戦闘になることもあります。野生動物の存在もとても重要です。プレイヤーの味方にも敵にもなります。ひとつのファクションではなく、複数のファクションがあり、ストーリーをプレイしていくと徐々にわかっていくでしょう。

ーーでは、本作のテーマを簡潔に表すと?

Julien 明確なテーマは、初めて語ることになるブラザーフッドの誕生、オリジンのストーリーであり、とてもワクワクしています。自分にとっては、ゲームの中に流れる強力な神秘主義、高い精神性、伝統文化はエジプト特有なものであり、事実とファンタジーを融合させるすばらしい機会だと思います。エジプトには神が存在し動物の頭を持った祭司がいました。ピラミッドがあり、その中は秘密に包まれています。ゲームを開発し始めた段階で既に3000年の歴史を持った文化があるのです。さらに、独自の伝説や信仰がありました。これが本作のテーマだと思います。古い伝統があり、バヤクはこの伝統を代表する人物です。神秘主義と精神性はひとつのコアとなるテーマであり、新たな世界秩序により進化していくのです。

最終更新:6/19(月) 11:31
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