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大洗研被ばく 作業員5人が退院、気体の音「過去も」

6/14(水) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

大洗研究開発センターの被ばく事故で、量子科学技術研究開発機構は13日、放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)の医療施設に入院していた作業員5人全員が同日退院したと発表した。原子力機構は同日、事故当時の状況について5人から聴取した。

5人は事故翌日の7日に入院。量研機構は、放射性物質の体外排出を促す薬剤投与が終わり、5人の容態も問題ないと判断した。

当初、原子力機構は50代の男性作業員の肺から2万2千ベクレルのプルトニウムを測定したと説明したが、放医研の複数回の検査では計測されなかった。アメリシウムが計測された作業員がいたが、数値は減少しているという。

放医研は、排せつ物に含まれる放射性物質の分析などを続け、正確な被ばく線量を評価する。

原子力機構は、同センターで約1時間、5人の聞き取りを行った。貯蔵容器のボルトを緩めた際、気体が抜ける音がしたのに作業を続けた理由について、50代作業員は、室温が比較的高いときに同様の経験があったためと証言。樹脂製の袋が破裂した後は汚染拡大防止のため同じ位置に立ち続け、退出するまで半面マスクを外さなかったと話したという。 (高岡健作)

茨城新聞社