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昭和のコミック誌から動画まで! 会員なら7980円の「Fire HD 8」を衝動買い

6/14(水) 12:00配信

アスキー

今回衝動買いしたものは、アマゾンの電子書籍リーダー「Fire HD 8」。当初は昭和のコミック雑誌を読む、という用途を想定していたが、ネット動画を見るのにも最適な端末であることに気が付き……

 いつものようにアマゾンで“Web-Window Shopping”をしていて、ついついいつもどおりのうまいマーケティング策にまんまとノセられて「Fire HD 8」を衝動買してしまった。
 
 不思議と現実世界のウィンドウショッピングでは買う確率は低いが、ウェブ上のウィンドウショッピングでは85%以上の確率で買ってしまうことが多い。
 
 現実世界には口八丁手八丁の売り子さんが少ないということなのかもしれない。そして筆者自身も、後から親切な店員さんがくっついて、いろいろと勧められるシチュエーションが好きではない。さまざまなことが影響して、ウェブでは今回のようについつい衝動買いしてしまうことが多いのだ。
 
 筆者と同じAmazonプライムの会員(年会費 3900円)なら今、Kindleの2017年の最新モデルである、「Fire 7(8GB~)」と「Fire HD 8(16GB~)」の両方が、一般販売価格から4000円引きで購入できる。
 
 Fire 7なら販売価格8980円が4980円で、Fire HD 8なら1万1980円が7980円で買えることになる。
 
 筆者はAmazonプライム創設時からの会員なので、速攻で買うことにしたが、読者諸兄がまだAmazonプライムの会員になっていなければ、この際、さまざまな特典の多いAmazonプライム会員になってしまうのもいいタイミングかもしれない。
 
一旦、軽量の「Fire 7」を購入したものの……
 そのあまりにも安い割引価格に惹かれて最初に筆者が購入したのは、最安値のFire 7の4980円だったが、オーダー後、いろいろな疑問が頭に浮かび、小一時間ほど考えて、Fire 7をキャンセルし、最終的にFire HD 8を注文した。まだ両者とも発売前だったので在庫もなく、予約だけだった。
 
 Fire 7とFire HD 8の差は3000円。ディスプレーサイズの1インチ差以外に解像度の差は、1024×768ドット対1280×800ドット(HD) 、モノラルスピーカー対ステレオスピーカー(HD)で、カメラ、SDメモリーカードスロット、Wi-Fiなどは双方ともまったく同じだ。
 
 プロセッサーはカタログ上は同じARMのクアッドコア1.3GHzと簡単に記述されているが、いろいろ調べていくと、Fire HD 8の方がかなりよさそうな印象だった。バッテリーは、サイズも本体重量も大きなFire HD8の方が大容量である。
 
 モビリティーだけを考えるなら、Fire HD 8より74g軽いFire 7(295g)を選ぶ道はある。いずれも16GBのストレージサイズを選択するならば、両者の価格差はより縮まって、Fire 7 16GB(1万980円) 対 Fire HD 8 16GB(1万1980円)とたった1000円差になる。このことに気づくまで、オツムの回りの悪い筆者は小一時間を要してしまった。
 
 今回のアマゾンプライム特典であるクーポン(購入時にウェブ画面上で入力するクーポンコード)は、各モデルで異なり、クーポンを適応したオーダーをキャンセルすると再発行できないので注意が必要。
 
 Fire HD 8の32GBを注文し、16GBに変更する場合でもキャンセル&再注文になるので、2回めの注文にはクーポン適用ができない。1回目にしっかりとスペックを決めて注文することだ。筆者はFire 7からFire HD 8だったので問題なかった。
 
 紆余曲折はあったが、結果、筆者はFire HD 8の16GBを7980円で発売日にゲットした。
 
驚くほどのシンプルな外装で届いた「Fire HD 8」
 デリバリーされて何より驚いたのは、あまりにもシンプルなパッケージだったこと。もちろん、外側のダンボールはいつものアマゾンの完璧なパッケージなのでまったく問題はない。
 
 温泉地のおせんべいの紙パッケージのようなHD 8の梱包の中には、本体と安全に関する情報冊子、クイックスタートガイド、ACアダプターと充電用のUSBケーブルの5点が入っていた。
 
 本体は極めてシンプルで、上面にパワースイッチ、ボリュームスイッチ、イヤフォン端子、充電用microUSBポートが集中し、右側面にmicroSDカードスロット(最大256GB)、前面と背面にカメラが内蔵されている。
 
 HD 8もAndroid系スマホと同様、購入後すぐに行なう作業は、ユーザーによる国の選択とWi-Fiの選択設定だ。
 
 以上が終了し、位置情報、Wi-FiパスワードのAmazonサーバーへの保存の可否、HD 8で撮影した写真とビデオの「Amazon Cloud Drive」への自動保存の可否、バックアップと復元の設定を終えると設定作業は終了だ。
 
 すでに別のKindleモデルを使っているユーザーなら、購入したメディアや書籍のアイテムが紐づけされて表示される。
 
 使い勝手を拡張するために必要に応じてAmazonアプリストアからお気に入りのアプリをダウンロードして導入するといいだろう。
 
カラーコミックを読むならFire HD 8は快適!
 筆者が今回、カラーモデルで少しでも画面の大きなHD 8を購入した理由はただ1つ。多くの昭和起源のコミックを都内の移動中や出張、旅行中に読むためだ。
 
 今までは「Kindle Paperwhite」で読んでいたが、昭和なコミックの中には吹き出し文字が潰れる寸前で極めて読みにくい作品も多い(最近の新しいコミックは吹き出し文字が鮮明で、画面の小さなPaperwhiteでも問題ないが……)。
 
 実際には、紙の本より動画に重点を置いた新しいKindleカラーシリーズは、ブックリーダーとは言え、その画面のアスペクト比はどんどんワイドで細長くなっている。
 
 従来のコミックなどを表示させると、上下に大きな余白が空き、実際の画面サイズはそれほど大きな差はなくなる感じだ。しかし、バックライトはモノクロ画面の見えづらい点を多少改善してくれるのでありがたい。
 
 筆者の個人的印象では、コミック誌は圧倒的に高解像度でページめくりスピードの速いカラー液晶タイプのHD 8が向いていると思っている。
 
 一方、ページめくりが少ない文庫本になると、やけに縦に間延びしたHD 8より、4:3サイズの電子ペーパーのPaperwhiteが見た目も圧倒的にグッドバランスだ。
 
 そして雑誌(週刊アスキーなど)を見ることを中心に考えると、見やすさは圧倒的にiPad Proの12.9インチが優れている。
 
記事掲載当初、iPad Proの画面サイズに誤りがありました。お詫びして訂正します(2017年6月14日)
 
 HD 8は読めるけど読みたくないレベル。Paperwhiteにいたってはまず読まないだろうのレベルである。
 
 雑誌の表紙ではなく内容を見てみると、その意志はますます固まってくるはずだ。HD 8はピンチアウト動作がそこそこ快適なところが救いなので、A4版雑誌のビューワーとしてはギリギリの存在となる。
 
 いろいろな本を、Paperwhite、HD 8、iPad Pro(12.9インチ)それに5インチ前後のスマホも加えて見比べてみると、残念ながらそれぞれのハードウェアにそれぞれ最適なメディアサイズが異なっていることが分かってくる。
 
 一番の原因は、アナログ時代のままのページめくり、レイアウト感覚から読者の感性が脱却していないことだ。
 
 そもそもデジタル化時代に旧態依然としたのアナログペーパーメディアのすべてを、そのままの形で最適化して完璧にブラウジングできる電子ブックリーダーがあり得るわけはないのである。
 
 そういう意味で、あくまで、HD 8もFire 7も従来の書籍のアスペクト比から離れ、ムービー系のワイド画面に向かっていくのは当然のことだと言える。
 
動画プレーヤーとしても活躍するFire HD 8
 ブックリーダーだけを前提にすると、HD 8はさまざまな不都合を抱えたハードウェアだ。
 
 しかし、Amazonプライムビデオを含めた動画メディアプレーヤーと考えた場合、8インチという近接して観るパーソナルサイズ、HD解像度、ステレオスピーカー、価格など、そのスペックは極めて正しい方向だ。
 
 筆者もプライムビデオの大ファンなので自室で独りで観ることも多く、その場合は本体と同時に発売された純正カバーの恩恵にあずかっている。
 
 HD 8本体を7980円で購入したのに、オプションカバーが3480円もするのが、今だに多少納得できない部分である。
 
 しかし、カバーの開閉時にマグネットで画面のオン/オフが機能し、読書をする縦位置でも、ムービー鑑賞の横位置でも安定したスタンドとなるHD 8には必携の周辺アイテムだとも思っている。
 
 未来に向かうAmazon系のコンテンツの動画メディアプレーヤーとしての位置づけならほぼ90点以上のHD 8だが、少し活躍範囲を広げて、スマホやタブレットみたいにお気に入りのアプリを入れようなんて考えると、ユーザーによっては、ちょっとまだ期待を裏切られることがあるかもしれない。筆者の場合は、1TBを年間契約しているDropboxが使えないことくらいだが……。
 
 筆者のHD 8には、「Facebook」アプリと、友人とのやり取りに必須の「Facebookメッセンジャー」の2つをすぐに導入。あと、自宅の窓の外を常時モニターしているネットワークカメラである「スマカメ」専用のアプリを導入して、自宅のリビング専用のタブレットとしてかなりの満足度で使いはじめた。
 
カメラ機能の画質は残念なところ
 まず価格ありき……の印象が強い、最近流行の「コスパ」という言葉はまったく好きではないが、このコスパという世界から見て、HD 8ではどうしても評価が低くならざるをえない部分は標準搭載のカメラの撮影機能だろう。
 
 Fire HD 8に昨今のスマホカメラのようなクオリティーを期待している人にはおすすめしずらい。
 
 ほかの高機能スマホなどで撮影した写真をmicroSDカードやクラウド経由で取り込んだものはそれなりにきれいに表示できるので、あくまで撮影するカメラが今時のカメラに比較して手抜きであることは確実だろう。HD 8本体付属の後処理レタッチソフトが機能豊富なのに残念だ。
 
 カメラの撮影、プレイバック機能はいまひとつ、ふたつでも、筆者がとても満足して使っているのは、PDFドキュメントビューワーの機能だ。
 
 常に手元に置いておきたいマニュアルなどを思いついた時に、さまざまなクライアントからAmazonクラウドにアップロードし、HD 8にはクラウド経由でダウンロードし、microSDカードの中に保存して日々利用している。
 
 やはり、Fire HD 8はノートや本としての位置づけで使うのが一番のようだ。いずれにせよ、これだけのことができるクライアント機器がAmazonプライム会員限定価格の7980円で買えることは素晴らしいの一言に尽きる。
 
 “撮影機能を手抜きしたスーパークライアントHD 8”は間違いなく買い押しのアイテムだ。
 
今回の衝動買い
 
アイテム:
「Fire HD 8」(16GB)
 
価格:アマゾンにて7980円(プライム会員限定価格)で購入
 
T教授
 
 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
 
文● T教授、撮影● T教授

最終更新:6/14(水) 17:21
アスキー

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