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絵本で深める親子の絆 龍ケ崎市、ブックスタート事業

6/14(水) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

赤ちゃんを持つ家庭に絵本を贈るブックスタート事業が、龍ケ崎市で10年以上続けられている。赤ちゃんの健診に合わせて、図書館ボランティアが対面で読み聞かせを行い、その場で絵本を贈呈。延べ約5500人に約6500冊を手渡した。母親らからは「子どもと一緒にいる時間を、もっとつくりたくなった」「絵本を読むと子どもが笑ったり、喜んだりする。日々の成長が分かる」と感謝され、親子の絆を強めることに役立っている。本年度からは親子でもっと本を読んでほしいと、絵本数冊が入るバッグも贈っている。


6月上旬、同市馴馬町の市保健センターで、絵本の読み聞かせが行われた。「ねこさん くつはいて とっとこ とっとこ」-。ボランティアの女性が、赤ちゃんに向けて、感情を込めたり、リズムを取ったりしながら絵本を読み聞かせた。聞き終えた母親は笑顔で絵本を受け取っていた。

市立中央図書館によると、同市のブックスタート事業は2006年5月から始まり、今年5月で12年目を迎えた。贈った絵本で読み聞かせをしてもらい、親子で触れ合う時間をつくってもらうことが狙い。月に2回行われる生後3~4カ月の乳児の健診の際に、図書館ボランティアによる読み聞かせを開催。参加した母親らに絵本2冊とバッグをプレゼントする。読み聞かせには年間約500人が参加しており、好評という。

事業開始時からボランティアを務める福田昌代さん(70)と土井和代さん(59)は「子育てに不安を感じていた母親から、『毎日読み聞かせをすることで、子どもとの距離が縮まった』という声を聞いた。親子に安心感をもたらしていると思う」と手応えを感じている。実際、読み聞かせに参加した同市白羽、斉川尚枝さん(39)は「絵本を読むのは子どもが寝る前の日課で、生活の一部」と話し、同市藤ケ丘、森川光穂さん(35)も「絵本をもらうと、読み聞かせをしたいという気持ちになる。ありがたい」と感謝していた。

ブックスタート事業について、同図書館は「絵本の読み聞かせは、子どもの語彙(ごい)力と心を育み、親子の愛情も深める。事業が始まって以降、子どもの図書館利用者数も伸びており、読書好きの子どもも増えている」と効果を話している。 (鹿嶋栄寿)

茨城新聞社