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20歳になって初めてのツアーを完走!“鈴木このみ 3rd Live Tour 2017 ~lead~”東京ファイナルレポート!

6/14(水) 11:08配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

鈴木このみのライブ・ツアー“鈴木このみ 3rd Live Tour 2017 ~lead~”のファイナル公演が、6月3日(土)に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて実施された。最新アルバム『lead』の収録曲を中心に、新旧の楽曲も織り交ぜて集大成的な内容で東名阪を巡った今回のツアー。その東京公演は締め括りにふさわしく、スペシャルな新曲の初披露からうれしい新情報の解禁まで、見応え満点の充実した3時間となった。

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この日のライブは、アルバム『lead』でも屈指のスピーディーなナンバー「東のシンドバッド」でスタート。CD音源と同じ蝉の声が鳴り響くと待ちかねたオーディエンスは一気に沸き上がり、紗幕の向こうから姿を現したこのみんとバンドのパワフル極まりないパフォーマンスに熱狂のOiコールで応える。赤が映えるドレス姿のこのみんは、初っ端から全身を使って歌の世界を表現。時にはグッと重心を低く落とし、時には天を仰ぐように身を反らせながら、パンチの効いた歌声をホール中に届ける。

ステージは二段組となっており、下段には櫻井陸来(ベース)、北村 望(ドラムス)、岸田勇気(キーボード)、奈良悠樹(ギター)が横一列で並ぶ、全員の演奏の様子をつぶさに見ることが出来る配置。鈴木はその前を左右いっぱいに走り回ったり、階段でステージの上段に上がったりと、舞台を最大限に活用しながら、観客との応酬を楽しむように歌声を投げかけていく。「ウォウウォウウォー!」の大合唱が巻き起こった「 「わたし」をくれたみんなへ」、スモーク演出で妖艶なメロディーにさらなる妖しさを加味した「カオスシンドローム」と間髪入れずに立て続けて、場内の熱気がどこまでも高まるなか、最初のMCで一旦ウォームダウン。彼女は「始まる前はすごく緊張してたんですけど、みんなが待ってくれてるとこんなに心強いんですね!」と、満面の笑みで感謝の気持ちを伝える。今回のツアーについて「20年間の人生をなぞっていくような感覚でセットリストを作ろうと思って、歌詞の流れをメインに決めていきました」と説明すると、次曲では1stアルバム『17』からのナンバー「運命のEngagement」を披露。彼女が17歳の頃から歌ってきたこの曲は、約束や絆を胸に逆境を乗り越えようとする者の歌であり、きっとその歌詞の内容が鈴木自身の現在の心情と重なったが故の選曲なのだろう。ピアノのしっとりとしたアレンジをバックに切々と歌う彼女の目には、きっとファンとの絆の糸が見えていたはずだ。

そこから一転、鋭角的なストリングスが焦燥感を煽る「NOT PYGMALION」、ドライヴ感に満ちたハード・ロック「BE THE ONE」と段階的に激しさを増していき、続くTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』のOPテーマ「Redo」で、この日最初のピークとも言える圧倒的な高まりへ。サイリウムの真っ白な光が溢れるなか、怒号のような歓声と手拍子が巻き起こり、鈴木のハイトーン・ボイスもそれに呼応するようにますます熱を帯びていく。歌いきった後に天高く突き上げた拳こそ、そのパフォーマンスの会心ぶりの象徴だ。そこから舞台が暗転し、今度は鈴木が真っ赤なギターを携えて登場。それをジャーンとかき鳴らして観客を煽ると、彼女が初めて作曲に挑戦した「Moment」を演奏する。同曲を共作した奈良も前面に飛び出し、鈴木と向かい合わせでギターを弾いたりと、ロッキンなステージ運びで観客を熱く牽引する。

続いてのMCで鈴木が「自分にとって大切な曲」と紹介した「White clover」は、彼女が上京した季節でもある冬をモチーフにしたミディアム。そこには、初心を忘れることなく「変わらない気持ちを持ち続けたい」という思いが込められており、ステージに粉雪が舞い降るなか、彼女は気持ちを噛み締めるように大切に歌い上げていく。さらに東名阪の3公演ごとに違う楽曲が用意されたアコースティック・コーナーでは、「みんなに笑顔でいてほしい」という願いの込められたバラード「フラジャイルな君」を歌唱。青いライトが水面の揺れるような効果を生むなか、潤いのある歌声が会場を優しく満たしていく。10代最後のライブのラストでも歌われたこの曲だが、20歳となったいまの彼女の表現は、いっそうの深みを獲得していたように思う。

再度暗転し、今度はダンサーふたりを伴って登場した鈴木。衣装もブルーのドレスに白のブーツを合わせた、可憐で爽やかなスタイルにチェンジしている。一面青に染まったサイリウムに囲まれながら、幻想的なエレクトロニック・チューン「miss blue」で水底を泳ぐような心地良いムードを醸成していく。間奏でのダンサーの動きとシンクロした振り付けもバッチリとキメてみせ、くるりと一回転する姿が実にクールだ。そのように見た目でも楽しませた後は、バンド・メンバーの紹介へ。ドラムの〈のんたん〉こと北村は、鈴木の「都内でオススメのご飯屋さんを教えてください!」という質問に、宮崎出身ということで赤坂の宮崎料理店「やっちょっど」をレコメン。キーボードの〈きっしー〉こと岸田は板東英二のモノマネを振られるも鈴木にブーメランで振り返し、彼女もやむなく「ほんまにゆで卵、おいしい」と精度の低め(?)なモノマネで応戦する。ギターの〈ならぱん〉こと奈良は鈴木のモノマネにチャレンジするも、なんだかオトボケ感のある感じで鈴木に「えー!?そんなんかなあ自分?」と言われる始末。そしてベースの〈アフロック〉こと櫻井は2日前に結婚したことを報告し、それまでお笑いムードになっていた会場は一気に祝福ムードへ。この鈴木とバンド・メンバー4人の仲の良さこそが、ライブ全体に漲るポジティブなヴァイブスに繋がっているのだろう。

そんなMCパートの後は、桜色のサイリウムが咲き乱れるなかラスサビで大合唱も巻き起こった「DAYS of DASH」、再度ダンサーを迎えて華麗に舞った「Fly to the stars 2015」、4人のダンサーと共にポンポンを持ってキュートな振り付けで魅せた、この日が初ライブ披露の「yell!~くちびるからはじまる魔法~」と、華やかなナンバー3連発が続く。ライブもすでに後半戦に差し掛かっているが、観客のボルテージは上がる一方で、鈴木もそれに釣られて「だんだん元気になってきました、ありがとう!」とにこやかに応える。畑亜貴の作詞による力強い応援ソング「Open Heart」、空を掴むようなアクションが印象的だった「Love is MY RAIL」で元気いっぱいに弾けた後は、この日のために作ってきたスペシャルな新曲「夢へ繋ぐ今」の初披露へ。彼女の今年の目標である「自分で作詞作曲をすること」を実現したこの新曲は、「今がんばることが夢や未来に繋がっていく」という思いを歌詞にしたためたもの。サウンドにも夢に悩む人の背中を押すような躍動感があり、“まっすぐ生きていたい”“憧れ色の君の空へ繋ぐから”といった歌詞に勇気をもらった人は多いはずだ。

MCであらかじめ練習したコール&レスポンスが楽しすぎる一体感を生んだ「join us」、鈴木が電飾付きの真っ赤なイナズマ・ギターでリード・パートも弾いてみせた「約束の続き」と熱いアップが続き、ここでラストスパート宣言!彼女は「全員まとめてかかってこいやー!」と激しく煽り、鈴木このみ n’ キバオブアキバ名義で発表した鉄板のメタルコア曲「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」で絶頂モードに突入する。ステージからは炎があがって体感温度もリアルに上昇し、まさに汗だくにならんばかりの熱気に。鈴木の「お前らそんなもんじゃねえだろうがよーっ!」という声にオーディエンスも絶叫のような歓声で返す。

そこからTVアニメ『ブブキ・ブランキ』のOPテーマ「Beat your Heart」へと繋げ、サビ前の“1,2,3,4,5 Wake! Up! Your! Heart! Beat!”というカウント・フレーズで会場全体が一丸となって一気に爆発!鈴木は階段を駆け上がってアクションでも魅せ、その情熱的なステージにフロアはジャンプで応える。さらに続けてTVアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』のOPテーマ「This game」が投入され、性急かつドラマチックなバンド・サウンドと鈴木のこの日最長となった超ロング・ハイトーンで会場は熱狂の渦と化す。そしてライブは本編最後の曲へ。彼女は「いままでいろんなことを失って手に入れてきたけど、みんなのことは絶対に離しません!」と、ファンとの絆に対する強い思いを改めて言葉で示し、TVアニメ『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』のOPテーマでもある最新シングル「Blow out」を披露。会場中の空気を震わす爆発音を幕開けに、どこまでもパワフルで、エネルギッシュで、しかも凛々しさと無敵感を湛えた歌声で、この日彼女の下に集った同士たちの心をしっかりと掴んで、限界の向こう側へとリードしていく。

そのように同公演で最高潮の興奮を生み出した後、鈴木は「ありがとう」という言葉を残してステージを去ったが、当然オーディエンスの熱は冷めず、自然とこのみんコールが沸き起こる。その情熱的な声に応えて再び舞台に上がった鈴木は、まず深々とおじぎ。ツアーグッズのボーダーTシャツを可愛らしく着こなした彼女は、「ツアーファイナルはいつもむちゃくちゃ気合いが入るんですけど、今日はみんなのいる安心感ですごくリラックスできました」「いままででいちばん私らしいライブができたと思います」と素直な気持ちを述べる。「誰一人欠けることなく、誰一人置いていくことなく、私は先頭を走って行きたいと思うので、これからもどうか付いて来てください!よろしくお願いします!」と語り、バンド・メンバーを呼び込んでアンコール曲へ…と思いきや、メンバーはそれぞれ担当パートとは異なる楽器を手にする。鈴木も何事かと思ってステージ上段で見守るなか、奈良が「まだまだ盛り上がれるかー!」と煽って「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」をモタツキ気味の演奏でサプライズ披露!Aメロ部分までの演奏だったが奈良のオラついたボーカルも聴けて、茶目っ気たっぷりの趣向に鈴木も観客も思わず微笑んでしまう一幕だった。

仕切り直して、鈴木が「私は夢に憧れて本当の意味で人生が始まったと思ってるので、憧れの歌を歌いたいと思います」と歌ったのは、3rdアルバム『lead』からのナンバー「One day sky」。ステージ上部のモニターに爽やかな青空の映像が投影されるなか、鈴木の張りのある歌声が空を舞う鳥のように優雅に駆け抜けていく。“その美しさ知った日から ただ追いかけてきた”というフレーズが、憧れが叶える夢の強さ、希望の羽ばたきを象徴しているようで、「オーオーオーオー!」というコーラス部分でのオーディエンスの声と共に、会場が心地良い高揚感で包まれていった。

続くMCで「空の中にいるような気分で歌えました。ありがとうございます!」と感謝を述べた鈴木は、「ツアーファイナルってやっぱり寂しいじゃないですか。だから次のもろもろを発表したいと思います!」と、ここで嬉しいニュースを一気に届ける。まずは、彼女が声優として初主演するTVアニメ「LOST SONG」のイベント『TVアニメーションシリーズ「LOST SONG」 ~序曲~』が9月23日(土)に東京・ベルサール新宿セントラルパークにて開催決定。このイベントには、鈴木と共にW主演を務める田村ゆかりも出演予定だ。

続いては鈴木がパーソナリティを務める新たなラジオ番組が、文化放送『阿澄佳奈のキミまち!』内の10分番組として放送決定。こちらは7月9日(日)の放送からのスタートとなる。さらに彼女の新ファンクラブ「このみExplorer」が7月より発足することに。6月30日(金)23:59までのFC先行入会期間までに入会すると、早期入会特典として昨年11月に幕張メッセイベントホールで開催された「鈴木このみ Birthday Live 2016 ~Cheers!!!~」の全模様を収録したBlu-rayが進呈されるので、ファンであれば入会は必須事項だろう。

そして最後に、東名阪を巡るスタンディング・ライブ・ツアー「鈴木このみ Standing Live Tour ~Bring It~」が、今秋に開催されることも決定。9月9日(土)の大阪・umeda TRADを皮切りに、9月10日(日)の愛知・名古屋Electric Lady Land、10月7日(土)の東京・Shinjuku BLAZEと全3公演が行われる。なお、チケットは先述の新ファンクラブ「このみExplorer」にて、7月18日(火)より先行予約を開始。Shinjuku BLAZEと言えば彼女がファースト・ワンマン・ライブを行った場所でもあり、記念の舞台でさらにパワーアップしたライブを見せてくれるに違いない。

そんな盛りだくさんの告知を終えた彼女は、名残惜しそうに「ホントにホントに最後の曲をやりたいと思います」と語る。「私はいつも悩んだり、悔しかったり、悲しんだりすることもいっぱいあるけど、嬉しいな、幸せだなと思うこともたくさんあって。それはいつも誰かがくれる感情だと思ってます。今日もすごく楽しかったけど、これもみんながくれた感情だと思ってます。そういう感情をこれからも歌に込めてみんなに届けていきたいと思います。そんな思いを込めて…」という言葉に続けて歌われたのは、3rdアルバム『lead』でも最後を飾っていた楽曲「全部君がいたから知ったんだ」。一面真っ白となったサイリウムの光に包まれながら、この瞬間を、この出会いを、この絆を、とても大切に、愛おしむように、歌へと込めて紡いでいく彼女。“私が生きていく その意味 繋いだこの手から感じる”での慈愛に満ちた表情、“こんなに世界が眩しいって事 君と出会って気付けた事 泣きたいくらい今嬉しいんだ”で一気に溢れ出る多幸感、ラストの“夢よ振り向かないで走れ!”に込められた力強い決意と希望への思い――すべての歌詞と歌声が意味を持って繋がり合い、豊かなニュアンスを伴って聴く者の胸へと一直線に飛び込んでくる。デビューから5年、多感な10代の時期を大好きな歌と共に全力で駆け抜け、20歳となった現在、彼女を応援してきた人々を歌でどこまでもリードしていける実力と表現力を備えるまでになった鈴木このみの、まさに20年間の人生が集約されたかの如き名唱であった。

終演後、「みんなと出会えて本当に幸せです、ありがとう!」と満面の笑みで喜びを伝えた鈴木。その笑顔は会場中に伝播し、そこにいる誰もが自然と笑みを浮かべていた。そう、彼女の笑顔は人を幸せにする、彼女の歌は人に喜びを与える。彼女がその歌声を世界に届ける限り、ファンは笑顔を絶やさないし、彼女はその笑顔を糧に、どこまでも希望に満ちた新しい歌声を届けてくれる。そんな素敵な絆に気付かせてくれる、本当に満ち足りた気持ちになれるライブだった。

Text By 北野 創

“鈴木このみ 3rd Live Tour 2017 ~lead~”
2017年6月3日(土)【東京】TOKYO DOME CITY HALL
セットリスト

1.東のシンドバッド
2.「わたし」をくれたみんなへ
3.カオスシンドローム
4.運命のEngagement
5.NOT PYGMALION
6.BE THE ONE
7.Redo
8.Moment
9.White clover
10.フラジャイルな君
11.miss blue
12.DAYS of DASH
13.Fly to the stars 2015
14.yell! ~くちびるから始まる魔法~
15.Open Heart
16.Love is MY RAIL
17.夢へ繋ぐ今
18.join us
19.約束の続き
20.私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い
21.Beat your Heart
22.This game
23.Blow out
アンコール:
24.One day sky
25.全部君がいたから知ったんだ

●ライブ情報
鈴木このみ Standing Live Tour ~Bring It~
9月9日(土)開場:16:30/開演:17:00
【大阪】umeda TRAD(旧:umeda AKASO)
9月10日(日)開場:16:30/開演:17:00
【愛知】名古屋Electric Lady Land
10月7日(土)開場:16:30/開演:17:00
【東京】Shinjuku BLAZE

チケット
【前売】全席指定/5,400円(税込)※別途ドリンク代
【当日】全席指定/5,900円(税込)※別途ドリンク代

企画・制作: MAGES./LIFE

【チケット先行予約】
鈴木このみ オフィシャルファンクラブ「このみExplorer」先行予約
受付期間:2017年7月18日(火)~7月25日(火)

●イベント情報
TVアニメーションシリーズ『LOST SONG』 ~序曲~
9月23日(土)開場:16:30/開演:17:00
会場:ベルサール新宿セントラルパーク
出演:鈴木このみ(リン役)/田村ゆかり(フィーニス役)/他(五十音順)
座席:全席指定
主催:MAGES.
※演奏・歌唱はございません。

オフィシャルチケット抽選先行受付中
詳しくはこちら

受付期間:~6月18日(日)23:59まで
当落発表:6月21日(水)18:00予定
入金期間:当落発表後~6月25日(日)23:59
価格:指定席 3,000円(税込)
枚数制限:お一人様2枚まで
※ぴあ会員登録(無料)が必要となります。
※システムの都合上、各種手数料が必要となります。予めご了承ください。

(C)MAGES.

関連リンク
鈴木このみオフィシャルサイトTVアニメ『LOST SONG』公式サイト